今月9~10日の線状降水帯による大雨被害で、福島県内では南会津町の舘岩地区と、伊達市霊山町などに大きな被害がでました。
舘岩には、党県委員会からいわぶち友さんが災害直後にかけつけています。地元から県議団に要望があり、22日、共産党会津地区委員長の宮沢さんの案内で、磐梯町の古川さんとともに現地調査。農業委員の方や被害農家の方から話を伺いました。
舘岩川沿いは、災害から10日余たってもすさまじい爪あとです。河川堤防が大きく壊れ、災害復旧工事が必要です。
また、農業被害も相当出ているようです。伊与戸地区では、田んぼやハウスでカスミソウなどの花を栽培していたところは、堤防が壊れ、水路も破壊されて流れてしまい、今年度分だけでなく、来年も続けられるかどうかと不安をかかえています。再生産を保障できるよう、被災農家への支援も必要です。
木材工場では、積んであった木材がほとんど流されてしまい、下流の田んぼにバラバラになって積み上がっていました。
木材工場では、積んであった木材がほとんど流されてしまい、下流の田んぼにバラバラになって積み上がっていました。橋げたにからみついた流木などを早く撤去しないと次の台風で2次被害が心配されます。
流れついたのが、たのせ地区というところで、ここでは家屋の浸水被害も出ています。農家民宿をしている星さん宅は、道路よりも低く床上浸水の被害。深夜1時すぎに増水に気づき、救急車をよんで宿泊していた子どもたちを助けたそうですが、道路はすでに冠水し、救急車も近くまでしか入ってこれなかったとのこと。
一方、阿賀川沿いでも堤防が決壊し、ハウスでトマトを栽培していた農家は、半分以上が土砂で埋まり今後収穫できない状態です。共済保険は高いため加入していなかったそうです。60歳過ぎてから新たな借金をして続けられるかどうかと、仲間のみなさんが心配しています。
中山トンネル近くの法面崩落現場。通行止めになり、舘岩地区が孤立状態になりましたが、内堀知事が、現場にすぐかけつけたほか、県土木部が緊急対応にあたり、倒木や土砂を片付け通行を確保し、3日で通行解除となりました。