7/30~8/1は、県議会の避難地域等復興・創生対策特別委員会で、九州の福岡県と熊本県、兵庫県、福井県の県外調査でした。
まず、福岡県議会から、昨年7月と今年7月の2度も豪雨災害を受けた対応や教訓について説明を受けました。このあと、朝倉町へ移動し、豪雨災害の町の対応をうかがいました。
この写真は、2016年4月の二度にわたる「震度7」を観測した熊本県益城町で、布田川断層がずれた3つの地区のうちの1つ、民家の前を貫いた30~40mの長さの谷川(たにごう)地区のV字断層の現場です。学術的に高く災害遺構として貴重と、昨年11月に国天然記念物答申「布田川断層帯」となり、この家の方は別の場所に転居されたそうです。
現地視察前に、益城町の仮役場では町長が挨拶され、その後職員から説明を受けました。
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8/ 1は、「人間の復興」を提言している兵庫県の関西学院大学災害復興制度研究所を訪問。キャンパスは、絵のように美しい。その中を通って研究所へ。しかし、この日もものすごい暑さでした。
野呂所長(写真左)と山口顧問:初代所長(写真左)のお二人から、原発被災した福島での実践活動や提言の内容、被災者の生活支援法案などについてお話を伺い、意見交換しました。
阪神大震災、火山爆発や豪雨災害、東日本大震災、福島原発事故復興や避難者支援を実施し、被災者支援法など政策提言をしたり、たくさんの本を出版しています。
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8/2は、特別委員会視察最終日。福井県の日本原子力研究開発機構 敦賀事業本部:原子炉廃止措置研究開発センターへ。
「ふげん」は、1979年に初臨界から25年運転し、2003年3月に運転を終了。準備期間を経て2008年2月から廃止措置に入っています。
このふげんやもんじゅの廃炉・解体技術を、福島第一原発の廃炉に生かしていくとしていますが、もちろん、事故を起こした原発の廃炉作業と、単に廃炉にするのとは違う、との認識はあるようです。説明を受け、施設内を見学。
放射線線量は、だいぶ低いので白衣を着て帽子とヘルメットをかぶり、白い手袋と靴下、専用の靴をはいて地下階へ。外気温は30度超えで、建屋地下はサウナに入ったよう。背中から汗が流れ落ちます。作業員は、現在社員100人╂協力企業150人。稼働中はこの2倍だったとのこと。この他、使用済燃料やトリチウム水の扱いについても質問しました。
ふげんは、敦賀半島の1つの入り江に建設されています。静かな漁村で、海の水が透き通る沖縄の海のように美しい海水浴場も。しかし、国策でこの半島全体に、さまざまな原発施設が集中立地しているのです。