正確に学ぶ放射線、人体への影響                                                      斎藤医師の講演会

 2日、郡山市の駅ビルビッグアイ7階で開かれた、斎藤医師による「正確に学ぶ放射線、人体への影響」の学習会には、予定の80人を大幅に超える約150人の大勢の市民が参加しました。

 斎藤紀医師は、現在医療生協わたり病院の医師です。県立医大出身で、広島大学原爆放射能医学研究内科、広島大付属病院など長年にわたり原爆症の患者医療と救済活動をされ、88年総合病院福島生協病院院長、内科診療・被爆者医療に従事、09年より医療生協わたり病院に勤務されています。

 今回の東電の第一原発1号機、3号機が爆発し、県内ばかりか関東圏まで広がった放射線の影響に対する不安が大きく広がっていることから、震災・原発事故被災活動郡山共同センターがこの学習会を企画し開催したものです。

 斎藤医師は、1ミリシーベルトと今発表されている県内7方部の環境放射能の測定値のマイクロシーベルトとの違い(1ミリシーベルトの1000分の1=マイクロシーベルト)の単位の説明から始まり、人体と環境への影響をわかりやすく、言葉も慎重に丁寧に1時間以上にわたり講演。

  結論からいえば、原発の爆発が原子格納容器内からの爆発などによる放射能汚染がないことを前提としてですが、広島原爆症患者の統計などからみても、現段階の数値では中通り、郡山などの数値からみても日常活動しているには問題がなく、人体に与える影響はほとんどないに等しいものとのことです。

 ただし、排出されているヨウ素は成長ホルモンなど関係する甲状線に集まることから、特に新生児や学童10歳くらいまで、もっと広げれば20才くらいまでは体内に取り込まないように注意すること。

 でも、部活や戸外で遊ぶことは必要なので、やってもさしつかえない。洗濯物も外に干しても私は大丈夫と思っていると会場からの質問に答えていました。

人体へのリスクと日常活動を制限することのリスクからみても今のところはるかに人体への影響は少ないと分かり、みんな安心しました。

投稿者:

e-kamiyama

 現在6期目です。子どもや女性、お年寄りにあたたかい政治を!平和・いのち・暮らしを守ります!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください