19日、県議会の災害特別委員会がありました。いま問題になっているのは、県内産牛肉から放射性セシウムが次々と発生。警戒区域だけでなく、県南地方でも会津地方の牛肉からも検出されました。今回は、空間放射線量が低いとされている県南や会津地域からもセシウムが検出されたことに県民は衝撃を受けています。
この放射性セシウムは、第一原発の1~4号機が次々と爆発した3月12日~16日までに放出されたものです。線量が低いとされている屋外におかれていた稲わらが、それほど汚染されていたとは誰も考えてもみなかったと思います。
藤川県議は、専門家によれば牛の尿検査をすることで判明できるので、実施してはどうかと提案。また、6ヶ月程度放射能汚染のない安全な稲わらを食べさせれば尿に排出されるので、かなり低減できるとされていることも紹介。専門家の知恵を結集して対策をとるよう求めました。
また、こうした放射能汚染による被害をみても原発損害賠償をきちんと行なうことが県民の希望につながると述べ、そのためには県が賠償請求体制を強化することや、請求様式も簡便なものに県が作成してはどうかと求めました。
県はあまねく適用されるよう、請求のやり方などを分析しているところと答弁しました。また、国の指針が出る前に、特別法の制定で原発がなかったらあったであろう実収入との差を全て賠償の対象とするよう国へ早く求めるべきと迫りました。