2月県議会に向けた政調会・・県が母乳の無料検査を表明

 2月県議会が来月15日に開会予定ですが、それに向けた新年度予算に計上する各部の事業内容などについて説明を求める政調会が13日にあり、16日も開かれます。

13日は、総務部、生活環境部、商工労働部、企業局、病院局の説明を受けました。この中で、新年度予算規模は、各部からの要求ベースで1兆4千億円となることが明らかにされました。例年は9,000億円程度です。

 新年度予算には、私たち県議団が、昨年12月県議会に向けた知事申し入れや本会議の質問で取り上げた「母乳」検査費用の無料化が盛り込まれることになったといういう朗報も地元紙を通じて届いていますが、その一方で、企業誘致補助金の上限を現在の35億円から一気に200億円へ引き上げることも明らかになりました。

【私は、生活環境部の説明に原発事故の汚染水処理などにトラブルが続いているのに、一言も説明がなかったことについて質しました】

県は、「企業誘致」という従来の呼び込み方式での産業基盤づくりをさらに拡充し、補助金上限の大幅引き上げ、さらに工業団地も新規に造成していくとしています。

 雇用拡大にもつながるといいますが、もっと県内にある中小企業を核とした地域循環型の復興・再生に向けた産業構造に今度こそ転換すべきです。

ところで、その雇用状況については、雇用保険がまもなく切れる2万4,000人いること、求人数は求職者数よりも1万人分不足していることが明らかになりました。

また、今春卒業予定の高校生の就職未内定者は884人、内定率は84.2%(昨年12月末調査)と昨年同時期77.5%よりもよいとされたものの、県内に残るのが減少し県外への就職が多くなっているのが特徴です。

さらに、避難状況については、本県の避難者15万人のうち、県外へ6万1,659人。県外避難者は、昨年12月時点で公営住宅・仮設住宅に4万8,116人、旅館・ホテルに263人、公民館・学校などの避難所に654人、それ以外は親戚・知人宅となっていること。

県内避難者は、今月10日時点で仮設住宅に約3万1千人、民間借り上げ住宅に5万9千人となっていることが明らかにされました。今後も、多くの支援が必要です。

賠償金の支払い状況は、本払い請求1万2千件に対し、約5千件(42%)程度。仮払いは、個人には遅れていて4万3千件の請求に対し1万1,450件、145億円でした。

ところで、農業や事業者の賠償金に対して、国税調が賠償金を収入とみなして一時所得扱いで課税する方針のようですが、とんでもないことです。賠償金は、生活・営業への補償金という性格のはず。課税すべきでないと思います。JAや業者団体からも課税はやめてほしいとの要望が上がっています。

 

投稿者:

e-kamiyama

 現在6期目です。子どもや女性、お年寄りにあたたかい政治を!平和・いのち・暮らしを守ります!

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