11日、日本原水協がある東京文京区の平和と労働センターで、日本原水協主催の表題のシンポジウムが開催され約90人が参加されました。この日は、消費税増税中止を求める大集会が開催され5,000人の参加者だったそうです。その会場からこのシンポジウムにも参加された方が多数でした。また、県内から都内に避難している方もいて、終了後声をかけられました。
私が「福島からの証言」、館野淳核・エネルギー問題情報センター事務局長が「東電福島第一原発の現状は」、高草木博日本原水協代表理事が「ヒロシマ・ナガサキ・フクシマをくりかえさないために」のそれぞれのテーマで報告。
さらに、特別発言として土田弥生日本原水協事務局次長が、「ビキニ水爆被災から59年 ロンゲラップ島民はいま」のテーマ現地を視察してきた報告がありました。
最初に、それぞれ15分の持ち時間で報告し、休憩をはさみ参加者からの質問に答えて、最後に3分間の〆の発言という流れで、全体で夕方6時~8時30分まで1時間半のシンポジウムでした。
3・11の大震災・原発事故からちょうど2年1ヶ月のこの日、 私は「空間的にも時間的にも社会的にも異質の危険をもたらすのが原発事故」のテーマで、今も15万人以上もの避難者がふるさとに帰れず、除染も賠償もすすまず、仮設住宅の修繕要望と復興公営住宅はようやく県がたった500戸建設となったばかりであること。
子どもたちや県民の健康への支援は長期にわたり必要だが、検査機器を配備したとは言えまだ充分でないこと。そして、福島第一原発のあいつぐ汚染水トラブル事故の問題は、復興どころか帰還できなくなる大変な問題だと指摘。
なお、汚染水トラブルについての技術的な計解明と問題点について、舘野淳さんからパワーポインターを使って分かりやすく説明されました。
また、高草木さんからは、核兵器開発と原発の平和利用の歴史的経過について、アメリカの核抑止力の側に立つ歴代自民党政府の隠されたねらいがある点を報告。そして、ヒロシマ、ナガサキに続き、フクシマも全国で支援していきましょうとよびかけました。
この日のシンポジウムは、ビデオで収録されていますので、何らかの形で後ほど見る事ができるはずです。