7/31、北海道・東北の道や県立高教組の教員たちによる「大震災からの復旧・復興と高校生・青年の修学・就職キャラバン」 が、きょう福島県入りし、県の担当者へ要請書を提出して県と交渉しました。
震災・原発事故からの復旧・復興に関わっては、原発事故で避難指定された双葉地方の学校の今後の対応策について教育長もオブバーザーで入り市町村関係者と協議してきましたが、県としては中高一貫校の連携型で検討しているようです。そして、それをきょう文科省へ行き、双葉郡内の関係者とともに2年後の2015年度に開校をめざしていることを国に伝えたようです。
では、中高一貫校を双葉郡内のどの自治体に建設するのか、既存の各中学校とこれまでスポーツ学科の中高一貫校の富岡高校との関係はどうなるのか、現在あるサテライト校との関係は?などの疑問が出されました。
県教委は、サテライト校は2014年度までは続けるとし、この秋に来年度入試の募集を実施すると回答。今後の双葉地方の中高一貫校についての詳細は、これからの協議になるとのこと。
参加者からは、今後のサテライト校と中高一貫校の構想に関しては、保護者や現場の教師、県民にも随時情報を明らかにするよう要望しました。
また、高校生の就職・進学に関しては、高校生の就職支援員が、東北各県では県の直接雇用なのに対し、福島県は委託事業の緊急雇用対策事業で実施していること。県が直接雇用できないのかとの要望がありました。
一方、福島県は、今年度から大学・短大・高等専門学校への入学一時金の支援をスタートしていますが、他県ではまだ実施していません。このキャラバンで毎年要望してきたもので、わが県が被災生徒の進学希望をかなえてやりたいと始めたことは他県からも評価されました。福島県は、無利子貸与で、1人50万円×120人分を予算化しています。