きょうは、昨年3/11の大震災・津波、原発事故からちょうど1周年です。郡山市の開成山野球場で、「原発いらない! 3・11福島県民大集会」が開催され、全国から16,000人が参加し観客席はあふれんばかりでした。
午後1時からオープニングコンサート。加藤登紀子さんが出演し、原発は人災だとも述べ、100万本のバラなど迫力のある心に響く歌を次々と披露し、原発放射能に苦しむ福島県民を激励してくれました。
午後2時からは、県民大集会。実行委員長の竹中柳一さんが開会挨拶。呼びかけ代表者の清水修二福島大学副学長が、この1年間を振り返って福島県民がおかれている原発放射能による苦しみなどを代弁。
大江健三郎さんが連帯挨拶。大江さんは、この国の倫理観、原発再稼動を大江さんらしい切り口で批判。政治よりも経済よりも命を大切にすることが、人間として大事なことではないのかと福島の原発事故をみて思うと。 ジョンレノンのイマジンを引き合いに、小説家の私が想像力を働かせみたらこんな場面を想像してみましたと紹介したのは、「きのう、日本は全ての原発がすっかりなくなりましたと、学校で先生が子どもたちに教えている場面です」と。そう想像しただけで、私も本当に晴れやかな気持ちになりました。大江さんは、それに向かって行動をとしめくくりました。
県民からの訴えは、山形に避難している若い母親、農家、漁業者の妻、高校生、警戒区域からの避難者など、1人1人涙なしには聞けませんでした。途中、震災時刻の2:46pmに合わせて黙祷を行ないました。
このあと、市役所周辺をデモ行進。
NPTのニューヨーク行動で一緒だった群馬と秋田から駆けつけてくれたお2人も、最後まで参加してくれました。
集会前の午前中には、このお二人が持ってきてくれた支援物資をもって、川内村の避難所がある富田の仮設住宅を訪問し届けました。
この日は、ある企業がカレーライスの炊き出しをしていました。声をかけたら、突然、議員さんから全国のみなさんへビデオメッセージをと言われたので、「原発ゼロの日本を。福島県は1年たっても放射能問題で復興に向かえずにいます。放射能による不安で家族もバラバラになったりしています。ぜひ、全国に避難している県民を支援してほしい。除染・賠償・健康支援で頑張っていきますので」と訴えました。