県議会の決算審査で会津方面へ

5~7日は、県議会の2013年度決算の審査で、会津方面の県の出先機関を審査しました。

5日は、南会津振興局で、振興局・南会津保健福祉事務所・南会津農林事務所の3所を審査。南会津地方は、群馬県や栃木県と隣接していて、豪雪・過疎地域です。2011年は、原発による被害はなかったものの、7月に新潟・福島豪雨災害て、只見町は内陸の津波被害のような大変な被害がありました。

一方、原発避難者は、3・11の年は旅館等に800人が避難していたとのこと。昨年4月は150人に減り、今年は90人に減ったそうですが、今も借り上げアパートや公営住宅に住んでいます。ほとんどが、南相馬市からの避難者でした。

*  *  *     *  *  *    *  *  *

6目は、会津若松の合庁で、振興局・建設事務所・教育事務所を審査。会津地方には、大熊町の役場が置かれていることもあり、大熊町からの避難者が多く、現在も学校で300人を超える児童、中学生も140人余の生徒が地元の学校に通学しているとのこと。

スクールソーシャルワーカーが3名、スクールカウンセラーは29名配置されていますが、相談件数は392件、6522件と多く、必要な人員の確保を求めました。

一方、2011年の豪雨災害の道路・河川の災害は復旧は、昨年度までに90%台、今年度末までに100%完了するとの説明でしたが、職員数はほとんど変化なく、他県からの応援や臨時職員の増員で対応したとのこと。

県議会の決算審査2日目は、会津合庁で、振興局・建設事務所・教育事務所を審査。</p><br /><br /><br />
<p>会津地方には、大熊町の役場が置かれていることもあり、大熊町からの避難者が多く、現在も学校で300人を越える児童、中学生も140人余の生徒が、地元の学校に通学しているとの事。 </p><br /><br /><br />
<p>スクールソーシャルワーカーが3名、スクールカウンセラーは29名配置されていますが、相談件数は392件、6522件と多く、必要な人員確保を求めました。</p><br /><br /><br />
<p>一方、2011年の豪雨災害の道路・河川の災害は復旧は、昨年度までに90%台、今年度まに100%完了するとの説明でしたが、職員数はほとんど変化ない中で、他県からなどの応援や臨時職員の増員で対応したとのこと。

 

 

6日の午後は、会津若松家畜保健衛生所と県立宮下病院へ。宮下病院は、奥会津の三島町にあります。福島県の県立病院は、統廃合し3病院しかなくなり、宮下病院はべき地医療を担っています。

院長に尋ねると、医師は外科と眼科医がいないので要望中。看護師も不足し、夜勤は月8日より多い9日やらざるをえないといいます。

看護師不足については、別の関係者からも周辺市町村の診療所の看護師もまもなく定年を迎え、地域全体の課題になっているとの指摘もありました。

また、施設整備についても、来年度耐震工事に行い3階部分を解体するが、看護師や清掃員の休憩室がなくなってしまう。代わりの施設をどうするかはまだ決まっていないとのこと。屋外施設を含め確保するよう求めました。

会津若松へ戻る途中、JR只見線の鉄道をSLが走っていました。

*  *  *   *  *  *   *  *  *

出先での決算審査は、7日が最終日。喜多方建設事務所・喜多方警察署・内水面水産試験場を調査しました。

猪苗代町にある内水面水産試験場は、通常業務に加え、原発事故による放射性物質が河川や湖沼の魚類にどのように付着するのかなどを研究しています。そして、今も川魚からは、基準値を越えるものが検出されています。そのための研究員増員を要望しているとのこと。

一方、喜多方警察署では、昨年、警察官の自殺が相次いだことや、最近報道された県警捜査課で発生した個別に渡している捜査費の紛失事件にふれ、現金の管理のあり方について質しました。

神山悦子さんの写真    神山悦子さんの写真

 審査終了後のまとめの会議では、普通会計については、国の経済対策の影響もあり翌年度への繰り越 し金が多かったが、必要な予算の確保と職員の増員が必要と指摘。

企業会計の地域開発事業については、監査委員からも指摘されたように多額の欠損金で債務超過になっていることや企業債が増加していることから、地域開発事業のあり方を見直すべき。県立病院会計の長期の滞納金未納分についても、基準を設け欠損金扱いにするなどの会計処理方法を検討すべきと意見を述べました。

神山悦子さんの写真
猪苗代町東側から見える磐梯山