郡山市内の県復興公営住宅「守山駅西口団地」を訪ね、自治会役員と懇談

2/2、共産党救援ボランティアセンターのメンバーと共に、郡山市内に建設された県の復興公営住宅「守山駅西口団地」を訪問し、柴自治会長と早乙女副会長、根本会計担当、斉藤班長らにお話を伺いました。

ここの入居者は富岡町と浪江町からの避難者などで、1年前の2017年1月に完成し、3月から入居を開始。80戸のうち現在70戸が入居し、地元の守山町内会にも入会し、今年の新年会に参加しました。高橋善治党市議と同じ町内会で、出席された副会長が挨拶のあと復興住宅の問題点が出され、この日の訪問となりました。

集会所で話を伺った後、団地内を歩いて調査。一見、素敵な住宅街にみえます。しかし、住む人のことを考えて設計したのか、建設したのかと言わざるを得ない現状でした。

まず、自治会長から指摘があった団地入口の案内版がある場所へ。車で県道に出る際、朝の通学時小学生が歩いてくるが見通しがきかない。県道路面に注意喚起の表示とカラー舗装は対応したようですが、正面にカーブミラーを設置するか案内版を移動させるかの対応が必要です。

このそばにあるのが、ごみステーション。しかし、屋根がないので雨や雪が降ると濡れてしまうので、屋根をつけてほしいと。

また、団地内にはやたらと一時停止と一方通行の標識が多い。撤去してほしいとの要望です。石畳の部分もつまづいて高齢女性がケガをしたそうですが、私もつまづきました。全部舗装道路の方が歩きやすいし、手押しカーも不便とのこと。

そして、交差点の真ん中に樹木が植えてあり、車はロータリーのように通行するのですが、道路復が狭く宅急便や少し大型の車はぎりぎりで通行しています。景観としはいいのですが、この樹木もない方がいいと。復興住宅は、2世帯で1軒の家のようになっています。完全に切り離されているタイプもありますが、真ん中の壁で背中合わせになっているタイプは、隣人の電話や子どもの声が筒抜けです。隣人同士でトラブルも発生。耳栓をして生活している人も。やっとプライバシーが保たれると思ったのに、これでは仮設住宅と同じと。何らかの防音対策が必要です。

さらに、換気口からもコンセントからも風が入ってくると言われ、手をかざすと確かにスースーします。玄関や部屋の引き戸の隙間はテープが張ってあるものの、隙間があるので暖気が抜けていきます。2階建ての住宅では、押し入れの半分が階段で、布団がしまえないでいる世帯も。

住宅前の庭は駐車スペース1台分と畑地の部分がありますが、駐車分の広さのはまちまち。しかも、駐車1台分から1,500円の駐車料が発生します。2台目は別の駐車場へ。もちろん料金も加算されます。

さらに、畑地の部分は県から勝手に使用できないといわれたが、草が生えるので県に草刈を要望すると自分で刈るように言われた。雨が降ればこの土が流れ出る。いったい、何のためのスペースでしょうか。

また、団地周辺には竹ヤブが繁茂している市有地があり、やぶ蚊が発生するので刈り取りを郡山市に要望したがダメで、結局は自治会で刈り取ったとのこと。桜の木などの枝払いも自分たちで実施したそうです。

この住宅の玄関入口の基礎部分にはひび割れが入っています。敷地の土台の強度は大丈夫でしょうか。

これらは、すでに県の出先に自治会から要望しているようですが、県道のカラー舗装と注意表示をした以外は、ほとんど回答がないとのこと。ここは、ほとんどが集合住宅の中、唯一の戸建ての復興公営住宅です。ペットが飼えるとこの復興住宅を選択した人もいました。県の対応を求めたいと思います。