2月県議会で「福島県子どもを虐待から守る条例」を採択、新年度から施行

19日の最終本会議では、議員提案条例「福島県子どもを虐待から守る条例」が全会一致で採択されました。20年4月1日施行です。
県議会の全会派から委員を選出し(WGメンバーに共産党の私神山も入り)12月に条例検討会が設置されました。東京都などの同条例を参考に策定した自民党案を元に検討が始まりました。検討会では、3人の参考人から意見を聴取。12月末から1/20まで寄せられた県民からパブコメは76件にも上りました。私は、この意見を時間をとって協議すること。あわせて児相の現地調査も行うべきと提案。


この提案が採用され、中央児童相談所(福島市)を視察。また、パブコメの意見を条例案に照らし1つずつ協議しました。条例策定までわずか約2ヵ月程度の協議で議決するのは今回が初めてです。

しかも他会派と意見が対立する場面もありながら、逆に最も一致したのが老朽化している中央児童相談所の改築でした。当局は抵抗したものの議員提案条例だからと一致し、財政措置を最後の条文に書き込みまとめました。

最終的に私たち共産党も条例案の提案者とになり可決したのです。

🌸 県虐待防止条例のポイント 🌸
★ 子どもに対する虐待は重大な人権侵害である(第3条 基本理念)
★ 子どもの生命を守ることを最優先に行動する。子どもにとって最善の利益を考慮する(第3条 第2項)
★ 親権者による体罰の禁止~20年4月施行の児童福祉法の一部改正から(第6条 保護者の責務)
★ 虐待を受けた子ども及び家族等が相談しやすい環境を整備する(第13条 早期発見)
★ 児童福祉司等の専門職員を手厚く配置。施設等の環境整備に努める(第22条 児童相談所の体制強化)

以上が、主な特徴点です。

最終本会で大橋県議が討論/新年度予算と県立高校2地区統廃合条例改正などに反対/意見書の採択を求め討論

19日、2/14に開会し35日間の会期の2月県議会が閉会しました。知事提出議案の新年度予算と条例改正2件を含む他4件に反対の討論を、大橋沙織県議が行いました。
また、今議会に初めて県立高校を統廃合する前期計画の2つの地区にかかわる条例改正が提案されました。喜多方高校と喜多方東高校、小名浜高校といわき海星高校の統廃合には、共産党のみの反対で可決となりました。どちらも、喜多方市長はじめ同窓会からも見直しを求める署名が提出され、またいわき海星高校は唯一の水産科があるため、漁業者からも慎重にとの陳情書が提出されていました。高校統廃合ありきの方針を変えず、強引に進める県教委の姿勢は問題です。

また、意見書については採択の立場で、憲法9条改定に反対、消費税を10%から5%へ引き下げを、日本軍「慰安婦」問題の真の解決を、所得税法第56条の廃止、刑事訴訟法の再審規定の改正を求める意見書、これらについて討論しました。
憲法9条改定については共産党と立憲・社民の県議が採択を求め起立しました。