私のブログでも紹介しましたが、今年5月に相談を受けていた、緑ヶ丘の県営団地に住む高齢者・病弱の姉妹の部屋で発生したカビの被害の問題については、7月末に県の改修方針が決まりました。
梅雨時の状態をみてから方法を検討するということだったので、先週末に県の出先を訪ねて確かめたところ、その日県庁の担当者から控室に連絡が入りました。ちょうど私も県庁に行っていたので説明を受けました。
さて、工事内容ですが、梅雨時でも外壁から内部に雨がしみこむような状態は見られなかったこと。
むしろ1階西角のこの部屋は、冬場に冷たい北西の風があたることが原因だと考えられる。したがって、断熱材をこれまでの3cmから6cmへと2倍の厚さにする工事を行なうというものです。
合わせて、トイレの換気扇を経費負担の少ない小さめのものに交換し、常時回してもらうようにする。トイレのドアの下の部分も少し切って、要望があったじゅうたんが引っかからないようにし、換気にもつなげたいとのこと。工事には、数ヶ月かかる予定です。
この内容をご本人に伝えたところ、すでに壁をはがし工事を始めていることが分かりました。しかもその際、カビが大量に室内に舞うせいか、また器官支が悪くなって呼吸も苦しいとのこと。声からもそれがわかります。この健康被害も問題ではないかと感じています。
東部ニュータウンの県営住宅改修工事が着工されたとのこと、お力添えの賜物と存じ、深く感謝申し上げます。よかったですね、喜んでいます。
ところで、たどり着くまでの道のりは大変だったと推察されます。もっと風通しをよくしたいですね。これは氷山の一角、行政全体の点検が必要です。
たとえば、住宅管理人に話せばすぐに飛んできて直す、体制が必要です。
管理があまりにもずさんです。公務員が日ごと遠い所にいます。
その前に建築主事がたえず巡回パトロールしていれば早期改修できる。いまや建築主事業務は民間委託され巡回どころではない。道路、河川のパトロール車が鼻歌まじりに毎日街なかを走り去ってゆくのを見かけます。
公共工事の設計測量監督・検査まで民間業者に委託してデスクワーク中心ですが、かつては、現場で汗を流し足を棒にして作業していた。
とくに行政の「与える」しごとは「やってやる」意識が強い、「奪う」しごとはまだましですが、奪う(取る、取り締まる)方もかつてより10分の1位の働き。
与えるしごとは、土木、教育、福祉などは威張り放題。教育はこどもを質に、土木は技術恩恵を背に、福祉は温情を笠に、弱者を食い物にする。だから住民のこと、気持ちなど分からない。
取る方はたえず、鋭い監視下で緊張の連続なので親切度が少しは強い。
だが、徴税のしかたなど話にならない。車にタイヤロックまでする横暴。車を使えなければ収入の道も途絶える。
相手を苦しめて取る覇道的やり方です。机上でさっさと給料差し押さえまでする。まったく汗を流すことがない。
徴税員も建築主事も顔が見えないところで、冷暖房完備のビル作業です。
ことさら国民目線を叫ぶ人は、国民目線を失った自省の声とさえ聞こえる。
改修工事が始まり、めでたしめでたし、とはとても言えませんね。
問題は「県の指定管理者の委託先に、改善を要望したが、なかなか取り合ってくれません」とあり、
そんな「仕組み」を糾すことがポイントです。そんな時代逆行をを改めることが大切です。
かつての役所でも、いまの民間業者でもそんなことをすれば、たちまち叩かれる社会です。
なんたる大家さんなのでしょう。管理機構の整備が急務です。
わたしは、いまマンション住まいですがすべて万全です。香久池の県営住宅に住んだ頃も万全でした。
(郡山)咲田の所長公舎に住んだ頃ももちろん完璧でした。なぜそんなことが起こるのか究明が必要です。