【5月、ニューヨークのリバーサイド教会で開かれた国際シンポジウムで挨拶する藩基文国連事務総長。
NGO主催の会議に国連事務総長が出席するのはめずらしいそうです】
きょう、パンギムン国連事務総長が来日しました。6日の広島での平和式典に出席するためですが、国連事務総長が参加するのは初めてです。あすは長崎を訪問します。広島で開かれている原水爆禁止世界大会へもあたたかい激励のメッセージを寄せています。一方、アメリカのルース駐日大使も記念式典に初参加します。
迎える広島市の秋葉忠則市長は、8/2、アジアのために尽力した個人や団体に送られるマグサイサイ賞を受賞。核兵器廃絶で強いリーダーシップを発揮してきたというのが受賞理由です。
秋葉市長は、平和市長会議を開催し、全国の議会にも核兵器廃絶をめざす意見書採択を呼びかけ、本県議会も2月議会で全会一致で採択しました。5月のNPT会議やパレードにも長崎の田上富久市長と共に参加するなど、精力的に行動していました。
一方、5/2、ニューヨークのマンハッタンを1万人以上でパレード。国連本部では、私たちが草の根で集めた690万をこえる署名を日本原水協代表ら受け取ったあと、ハマーショルド広場まで歩いてその署名の山を自分の目で確かめたあの2人。
カバクテュランNPT会議議長は原水禁大会にメッセージを寄せ、ドゥアルテ国連上級代表も来日します。
今年の原水禁世界大会は、歴史の新しいページを刻んでいます。
5月に開かれたNPT会議の最終文書は全会一致で「国際社会が一致して核兵器廃絶を追求する」ことに合意し、全会一致で採択されました。
しかし、核保有国のアメリカ、イギリス、ロシア、フランスが期限をもうけて取り組むことに反対するなど、合意は困難かと一時はハラハラしましたが、パンギムン事務総長、NPT議長らが最後まで粘り強く各国を説得。そして最終日、ようやく合意をみたのです。
市民レベルの草の根のさまざまな活動や私も参加した今年のNPTニューヨーク行動が、NPT再検討会議にも大きな影響を与え、そして今開かれている広島世界大会にも響き合っています。
国際社会が、核兵器廃絶・核軍縮の条約制定に向かって大きく動き出していることを実感しています。地元で私たちも頑張らなくては・・・ですね。