5日、県議会の総括質問が行われました。今回は、宮本しづえ県議が質問に立ち、15分の持ち時間で、国の復興指針改定問題、イノシシ対策、がん検診などの健診費用軽減、豪雨災害への対策などについて質問。
国の福島復興指針改定に関わっては、賠償に対する東電の態度がいっそう厳しくなっていると指摘。東電が「相当因果関係があれば賠償する」としているが、実際には7年前の取引証明書や売り上げの証明書の提出を求められている事例を示し、県は抗議すべきと求めました。
また、除染問題については、汚染廃棄物の自宅敷地内の現場保管に対し、何らかの補償が必要ではないかと県の考えを質しました。
イノシシ対策については、国が今年度、電気柵等の施設整備への補助を市町村の要望額の78%程度になり、2割以上もカット。捕獲の予算も57%と5割近くもカット。イノシシが、これまでの5倍にも増えている実態からみれば、国に予算の増額を求め、県も独自の予算をとり対策を講じるべきと求めました。
この日は、他党の議員もイノシシ対策を取り上げるなど、原発事故によって避難地域を中心に爆発的に増え続けているイノシシの捕獲はまったなしの課題になっています。