5日、県議団5人が、いわき市四ツ倉の仮設住宅で広野町の避難者と懇談しました。
広野町も川内村と同じく、旧緊急時避難区域ですでに2011年8月末で避難解除され、翌年の2012年には賠償が打ち切られています。そして、今度は来年3月末で仮設住宅からも追い出される対象になっています。
避難者のみなさんからは、広野に戻っても年寄りだけでは病院にも通えないし、買い物にも行けない。この仮設では隣の人がいるから安心できるとのこと。すでに、帰った人が、仮設にいたときより体調を崩していたのには驚いたとも。
そして、広野町の治安が心配という声も。町が作業員の前線基地と様変わりしてしまった広野町。除染や原発作業員などの宿舎がどんどん増えていました。
あの3・11の原発事故で、親戚や知人を頼って県内外を避難先を転々とせざるを得なく、みなさん6~7回の転居を経験されています。二度ともうあんな思いをしたくない。原発はもういやだともはっきり述べています。
また、午後は、私が2月県議会の代表質問で取り上げた広野町の高野病院を訪問し、事務長さんと懇談。
この5年間、避難せずに病院機能を維持してきたところに、原発や除染作業員などの急患などの受け入れも加わり、一般病床の増床を県に求めていますが、県はこの双葉地方の医療構想を未だに示していないのです。
さらに、国は診療報酬の引き下げました。これは療養病床を持つ高野病院にとって、大変な痛手になると述べています。原発事故を受けた双葉地方の地域医療について、県が本気で取り組む姿勢が求められます。