3/2、福島の原発事故に対する福島のなりわい訴訟、群馬、千葉訴訟について、最高裁判所は東京電力の上告を退ける決定を行い、東京電力の賠償責任が確定しました なお、国の加害責任については、4月の弁論を経て確定される見込みです。
5日付け福島民友新聞(写真)では、福島なりわい訴訟の馬奈木弁護士と中島原告団長による4日の記者会見が報道されました。仙台高裁は国の中間指針を超える旧居住地ごとに一律の賠償額を命じる判決を出しているとし、馬奈木弁護士は、「原告だけにとどまらず、被災者(県民)全体にも同じ被害を受けていることを最高裁も是認した」と強調しました。
3件は南相馬市小高区の300人余、双葉郡など200人余、避難指示が出されなかった福島市などに住んでいた約50人です。
★今回の相次ぐ原発事故に関する最高裁判決は、賠償額や現状回復を求めことに対し不十分な点はあるものの、丸11年目を迎える3・11を目前にして、最高裁が、東京電力の原発事故の加害責任を認め、国の中間指針を上回る賠償を命じた高裁判決を確定させた意義は大変大きく、最高裁の良識を一定示したものといえます。
今後、国の加害責任についても、最高裁が被災者の立場に立ち判決を確定することを強く求めます。