仮設住宅が期間延長に/お風呂の追い炊きと物置の設置、保育所への食材分析器も配備が実現

 

厚生労働省は、1昨日、仮設住宅や借り上げ住宅の期間をさらに2年延長(1年経過ごとに再延長の契約を交わす)を発表しました。仮設住宅での住まいも狭く、これも早く復興住宅や公営住宅を建設して、そこへ移れるようにすべきだと思います。しかし、これも建設戸数の計画があるだけで、具体的にどこに建設するか示されていないのです。

 

 

 

【緑ヶ丘の仮設住宅とお風呂】

一方、そうした中でも仮設住宅の追い炊き機能がないためすぐお風呂が冷めてしまうと何度も要望されていました。わが党は再三にわたり国会でも県議会でも取り上げ要求していましたが、このほど山下芳生議員の質問に「追い炊き機能の保温ヒーターなどを認める」と答弁し、さらに、物置の設置についても災害救助法の対象に加えられました。

また、学校給食の食材の検査機器の配備は県でも予算化したものの、保育所は置き去りにされていました。これも国が1/2補助で保育所へ配備することが国会で山下議員への答弁で明らかになりました。ただし、これは福島県だけとのこと。他県からも要望されていたようですが見送られたようです。

ところで、3・11の大震災・原発事故から1年が過ぎ、原発事故で避難指定区域も4/15に次々と解除されましたが、まだ日中だけ戻れるようになっただけであり、とても元の家で生活できるような状態ではありません。 それは、先日相馬市で浜通り農民連のお2人から聞いた話からも明らかです。

彼等は、南相馬市の小高区に自宅や農地をもっていますが、亀田さんが家の片付けに戻ったけれど、どこから手をつけてよいか分からない状態だった。1年も人が住んでいなかったので傷みが相当すすんでしまい、とても戻って住む気にはなれないといっていました。

また、飲料水も出ないので業者に相談したら、途中の配管はあちこち壊れていて、地域全体を改修しなければ引けないとのこと。井戸水を使っていた家庭も多かったので、こちらも対応しなければならないこと。「解除」されても、当分はライフラインの復旧がなければ住めません。賠償についても、「避難解除」に合わせて打ち切ることが懸念されています。

           【相馬市内でも、津波による海水が引けない田んぼがあちこちにみえます】

さらに、農地についても三浦さんの田んぼはまだ海の中にありますし、除塩作業もまだこれからであり、あと何年たったら農業を再開できるかの見通しはない状態です。そのため、他市に農地を求めたそうです。             【津波で壊滅的な被害を受けた相馬市磯部地区は、この道路の向こう側です】

投稿者:

e-kamiyama

 現在6期目です。子どもや女性、お年寄りにあたたかい政治を!平和・いのち・暮らしを守ります!

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