8日、県は、南相馬市の原町に設置許可をしていた原町共栄クリーンの産廃処分場について、4月の裁判結果を受けて控訴しない方針を公表しました。
原町共栄クリーンが操業した大甕(おおみか)産廃処分場は、経理責任者が刑事告発を受けるなどさまざまな問題を抱えておりました。地元では反対する住民の会が結成されて、県に対し設置許可の取り消しを求めたり、裁判もたたかってきました。
党県議団も長年にわたり、県交渉や県議会などの質問で何度も取り上げてきた問題で、前期の3人の県議団で現地調査もしています。昨年の大震災で津波被害は免れたものの、原発警戒区域に指定され、このほど解除準備区域になった場所にあります。
今回の県の決断でようやく決着の方向になります。詳しくは明日の朝刊で報道されると思いますが、住民たちと一緒にたたかってきた地元の荒木千恵子党市議にも報告しました。
初めまして。弊社はVC事業を行っている会社です。この度、ある事業化様より投資の話しを持ちかけられました。
それが、原町共栄クリーンを産廃処分場として再稼働させる手配は整っている事を前提とした、公共事業ビジネスとなります。弊社は産廃事業においては、全くの素人ですので、確認したい点がございます。
原町共栄クリーンは直近で再稼働に向けて進捗している状況にあり、市民、役所にも同意を得ている・・
と伺いましたが、過去にこれだけの問題を起こしている処分場が本当に再開する流れで進んでいるのでしょうか?
※仮置き場として、近隣の山、土地の買収も同意のもとで行っていると伺いました。
こうした裁判結果をみれば、およそ再稼動は考えられない話です。南相馬市の桜井市長もこの処分場の反対運動をしていましたから、市長直接か、役場に問い合わせて確かめらよいかと思います。
初めまして、私は震災10日後に援助物資を運搬致しました。悲惨な状況から一日でも早く復興して頂きたくご質問致します。
原町共栄クリーンの産廃処分場について、お尋ねいたします。
1.過去に暴力団の影が有るとお聞きしましたが、現在、処分場の状況はどの様に成っているのでしょうか
2.現在、震災の処理場としてのお考えは地元及び市・県はどの様にお考えでしょうか?
3.地元の為にも今後の復興の為にも、産廃法を遵守した処理を行えば問題無いのではないでしょうか
色々なご意見をお聞かせください。
大塚様、コメントありがとうございます。
原町共栄クリーンの産廃処分場について3つのご質問いただきましたが、今の時点での考えについて述べておきたいと思います。
裁判ではお知らせのように画期的な結果となりましたが、最近の報道によればここの使い方について別の動きの展開があることも伝えられています。そもそも私たちは、ここの産廃処分場については、県が許可してしまったことが問題だったと考えています。
そうした面からみれば、行政の意向はまだわかりませんが、震災の処分場として使用転用するというのも地元住民との関係でも問題ではないでしょうか。また、それをすすめるというのであれば「住民合意」が基本です。これは、除染の仮置き場も中間貯蔵施設も最終処分場についても同じです。
さらに、産業廃棄物処理法そのものは、地元住民のための法律ではなく、業者に有利なしくみになっていていわば産廃促進法ともいうべき側面が大きいのです。ですから、地元住民が水質や環境面などから反対運動があがっても、裁判に訴ったえても、書類上整っていればよほど経理上も経営的も問題ありとならない限り、行政も許可してしまう実状です。
法律を情報公開を原則に住民本位に中身を変えていく必要がありますね。