28日、党県議団を代表し代表質問を行いました。1時間の質問(片道分)は、初めてで結構長く感じます。でも、5人の交渉会派だからこそ代表質問ができるのです。質問内容も十分多岐にわたり展開できました。今回私は、55問の質問になりました。
知事に対しては、安倍政権発足後初めての議会だったので、まず安倍自公政権に対する評価を尋ねました。知事は、復興に向かって期待を寄せる内容の答弁でした。また、原発問題に関して3つ質しました。①被災者支援打ちきりや東電の賠償打ち切りの根拠になっている野田前首相の「原発事故収束宣言」の撤回を国・東電に明言させよ ②知事も認めた「人災」を国と東電にも求めよ ③福島原発「全10基廃炉」を国・東電に求めよ。
これらはすべて「オール福島」の願いだからです。知事は、「今後も引き続き粘り強く国と東京電力に求めていく」と答弁しましたが、これは重要な答弁です。原発事故から2年かかりましたが、知事ともこの3点で認識が一致しました。
この他、焦点になっているTPP、消費税増税、生活保護削減、体罰・いじめ問題。さらに、除染労働者問題、賠償、県内自主避難者を含む被災者支援、介護・福祉問題などについて、県や教育委員会に質問しました。
長時間多岐にわたる雄大な質問に拍手と声援を送ります。
2・28堂々のご登壇おめでとうございます。
まず、こんな大質問を垂涎しています。というのは、こちら神奈川の県議数は100名を超し、ふくしまの約2倍もいるのに、共産党県議はゼロです。5名の県議会派を持つ錦地に大拍手を送りますとともに精進ご努力に感謝しております。
さて、長時間にわたり55項目と多岐詳細な内容もぴたり的を射たもので調査研究のご努力に頭が下がります。しかし、迫力ある質問に対する、県の答えには歯がゆさが感じられました。
一体、当局は現場に精通していないから「官僚答弁」しかできない。現場の実態を知らない。
ちなみに他県の一例を挙げてみます。
テレビで放映されていたが、震災による堤防工事を実施するため、被災者が新築再建したばかりの、しかもなけなしの資金労力を叩いての居宅を解体移転することになった。一事が万事すべてこんなやり方で、のろのろ復興が行われている。
のろのろの実態こそ、全体像を示さず、場当たりの作業に無気力漫然と行っている証なのだ。
要は、「政治や行政に本気度が足りない」のだ。それを高い掛け声でカバーしているようにみえる。
過去の例がどれもそんな風に見える。4次補正で小出しに組んだ復興予算19兆円の4割を執行残として流し、復興以外に、全国にばら撒いて被災者を食い物にしたり、枚挙に暇がない。
第一、被災者の生活プログラムの設定がない。あっても公表しない隠蔽体質を持っている。
グランドデザインもなく被災者個々の工程表も示されず、政治行政が具体的目標もなく漂流している。
その前提として、被災者個々の実態を把握すべきだ。現場を隈なく知る工夫が肝腎なのだ。
お歴々が福島に出向いているが効果がないではないか。政治行政にまずその気概が緊要である。
1時間にわたる、しかも答弁と再質問・再々質問まで含めれば2時間20分ぐらいになりましたのに、見ていただいてありがとうございます。
たしかに、県の答弁は明解な答弁は少ないのですが、本会議場で質すことから県の対応が始まると思っています。私たち共産党に対しては特にそうです。
これからもご支援よろしくお願い致します。