17日、日本共産党は、「福島第一原発の放射能汚染水の危機打開のための緊急提言」を発表。志位委員長が、同日お昼に記者会見で明らかにしました。
汚染水対策の緊急提言は、4点です。①「放射能で海を汚さない」ことを、基本原則として確立する ②放射能汚染水の現状を徹底的に調査・公表し、「収束宣言」を撤回するとともに、非常事態という認識の共有をはかる
③再稼動と原発輸出のための活動をただちに停止し、放射能夫汚染水問題の解決のために、もてる人的・物質的資源を集中する ④東京電力を「破たん処理」し、「コスト優先・安全なおざり」を抜本的にただす
政府が9/3、ようやく汚染水問題で全面に出て対策をとる基本方針を公表し、さらに9/7の国際IOC総会でも安倍首相が「汚染水は完全にコントロールされている」と述べ、国が全責任をもって危機を打開するというなら、少なくともの、わが党のこの4つの問題をただして、転換することが求められます。
この日、私たちは、県庁内で県内の団体から来年度予算等に関する各会派の「要望聴取会」を開いていました。その合間をみて、私たち県議団はさっそく手分けして、この緊急提言を知事や部長など県幹部へ手渡し、県議会の議長や各会派にも届け、県政記者クラブへの投げ込みもしました。
私と長谷部県議は、まず内堀副知事と懇談。緊急提言の4項目のポイントを述べ、特に「東京電力の破たん処理」を提言したのは初めてですと説明すると、「共産党さんはもっと以前に言っていたと思っていました」と驚かれつつ、「でもタイミングをみて、ということですね」「これまで、原発トラブルが起きるたびに隔靴掻痒(かっかそうよう)の思いでした。福島県民にはかゆみというよりも「痛み」の方ですが」と。
また、「共産党さんからは、いつも厳しくいわれますが、我々職員には惻隠の情を感じます」と。つまり、厳しくも温かみを感じるということでしょうか。お褒めの言葉と受け取りました。
斉藤健治県議会議長にも、直接手渡し懇談しました。その中で、自民党県議も18日に原発汚染水の現場視察をすることが分かりました。19日は、安倍首相の現地視察です。自民党会派は太田政調会長へ渡して説明しました。
この提言の冒頭では、「原発への態度や将来のエネルギー政策の違いをこえて、汚染水問題の抜本的解決を最優先に、政府やすべての政党はもちろん、科学者、技術者、産業界英知と総力を結集することが、緊急かつ最重要の課題」です。
県議会の自民党や他会派からも一致できると感想を寄せていただいています。県内外の多くの方に広め、お届けもしたいと思います。