10/1、9月定例県議会が閉会しました。今議会は、佐藤雄平知事が今月9日告示、26日投票で行われる知事選には立候補せず引退を表明してからの議会でした。
2期8年を務めた佐藤雄平知事が最後の挨拶をしました。自民党は、県知事選では独自候補を立てるとして、2月と6月県議会の代表質問や一般質問では雄平知事に辛辣な言葉を投げかけていたのです。
ところが、自民党は独自候補を辞退させてまで自民党本部の意向を受け雄平知事の後継者の内堀副知事を支援する方針に転換したことから、今議会は雄平知事をねぎらう言葉を連発。あまりの”変身ぶり”に、こちらが戸惑うほどでした。
さて、意見書関係では、東北電力が再生可能エネルギー固定価格買取制度に基づく電力買取契約を10月から中断した問題について、送配電網の増強や中断の早期解除に向けた対策を国の求める「再生可能エネルギーにおける系統接続等に関する意見書」を全会一致で採択。
また、「県民健康調査の甲状腺検査における19歳以上で異常を認めた人への医療費無料化を求める請願」や、「給付型奨学金制度の充実を求める意見書」、「被災児童生徒就学金支援の継続を求める意見書」、「福島大学の震災復興関連事業へ支援を求める意見書」が全会一致で採択されました。
自民党の佐藤雄平知事に対する変節ぶりに「シテヤラレタ」というのが真相。はたしてこんなことが見抜けなかったのでしょうか。知事引退表明ののらりくらりでわかったはず。県民もとうに見抜いていた。結果、実質無投票、一人相撲の展開に投票率の低下は免れない。復興は停滞に沈むことは明らか。
ところで復興の遅い理由を議員さんはご存じないようですがこれが大問題です。被災地の首長もアテにならない。
被災者だけが最大の犠牲者です。復興が遅れる基本的理由があるのに、政治家が知らないなんて致命的ですよ。
佐藤雄平知事は民主党でした。私は、電力会社の今回のような横暴な姿勢をとっているのは、安部政権の原発推進の姿勢を反映したものと受け止めています。国のエネルギー基本計画に原発をベースロード電源とした位置づけ、再生可能エネルギ―の推進は形だけだったということが、今回の件で明確になったと思います。しかし、これを認めるわけにはいきません。この点では、県内は一致しています。