木村真三氏の放射線汚染実測調査報告の講演会

 19日夜、急きょ郡山で開かれた木村真三氏の放射線の講演会の案内を受けて私も参加しました。木村氏は、放射線医学研究所の研究員を辞職して、放射線研究の草分けといわれる岡野信二氏とともに精力的に県内を実測し、県内の汚染マップづくりをすすめています。

  放射線を測定する特殊な機器を車に積んで、原発立地の10キロ圏内にも入り、放射線量の高い地域を見つけたりして、今話題のホット・スポットとよばれる地点を報告し、マスコミでも報道されています。

 40代前半の木村氏の方報告を聞いたのは初めてですが、大変刺激を受ける内容でした。チェルノブイリにも調査に入っていて、25年前に原発が爆発したあとの人々のくらしを調査。高齢者は移住せず、放射線量の高い地域でどうやって暮らしているのかを調査しているので、わが県とも比較研究していくとのこと。

 また、講演に参加した人は一緒に汚染マップづくりに参加してほしいと、計測の仕方を教えていただきました。測定位置は、地上から1mの地点。これが国際基準で、同じ数値を出すためです。さらに、東京都内で測ったように地表から5cmの高さを測ります。いずれも計測機をビニール袋に入れて測ること。計測機を地表の放射能で汚染させないためです。

地表の線量と1mの高さがあまり差がないくなれば、それは土譲深く放射線がしみこんでしまったことになる。そうなれば表土の除去を深く削る必要が出てきます。その意味では、これも時間との勝負のようです。

 また、削った表土の処分方法についてですが、単なる上下置換方式はダメで、今の線量くらいであれば、削った分の深さの穴を掘り、土のう袋に詰めて埋めて上から土をかぶせる程度でよいとのこと。

 少しでも汚染実態をメッシュで測り、またその変化も地図で誰もがわかるようにすること。汚染土譲の表土除去をあらゆる場所で行なうこと。これは、県民の安心・安全からも、また県外へ避難した人がふるさとへ戻れる確かなメッセージになると思います。

投稿者:

e-kamiyama

 現在6期目です。子どもや女性、お年寄りにあたたかい政治を!平和・いのち・暮らしを守ります!

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