知事へ被災者支援のさらなる充実と継続を求める申し入れ/宮城県議団、東京都議団の視察/県職員の点字採用試験を認めて!と県へ要望

17日は、朝から夕方まで宮本しづえ県議と共に、来客や要望・申し入れなどであわただしい1日でした。

午前中は、県庁内で宮城県議団4人全員と東京都議団2人が来県し、そろって本庁内で県の説明を受けました。県の除染対策、原発賠償問題、18歳以下の子どもの医療費無料化についての調査です。それぞれ担当課から聴取。私たち2人の県議も同席しました。

 

午後は、県視覚障がい者協議会のみなさんが、点字採用試験の導入を求めて県と懇談。きょうは、県職員採用試験を受けたいという本県出身の視覚障害者の大学生ご本人も参加。

今年6月県議会では私も質問しましたし、請願も全会一致で採択されたばかり。しかし、県は他県を調査してきたがまだ検討中であり、近いうちに本人あてに回答すると答弁するにとどまりました。

3時半からは、知事あての申し入れ書を提出。被災者支援等の充実と継続を求め、県委員長とともに県へ申し入れをしました。村田副知事が応対しました。

国は、被災地の医療費等の減免措置や入院期間の緩和措置などを9月末で打ち切る方向を示していますが、国は原発被害を受けた県民は、まだまだ避難が続いている現状をみようとしていません。

その前提となっている「事故収束宣言」の撤回、東電の録画記録については一部公開にとどまらず全面公開を国へ求めること。県内自主避難者への支援、県の給付金の柔軟対応などを求めました。

 

相双民商・相馬地方卸個買・仲買組合が東電と賠償交渉

9日、民商県連・相馬地方の卸個買・仲買組合のみなさんが、弁護士とともに県庁内でこの間の賠償請求で闘ってきた経緯と成果、今後の運動などについて記者会見を行ないました。さらに、東京電力と賠償問題で交渉。私も同席しました。

 

参加したみなさんや県連からは、最近東電の賠償窓口の対応のあり方や、書類提出の強要などを含めて強圧的な姿勢について質すとともに、これまでの対応でお互いに確認してきたやり方を再確認させる場面が少なからずありました。

また、東京電力は、昨年の事故発生した3月と4月分、加工業者・小売業者は4~5月分という差を設けた理由ついてあらためて見解を求めましたが、納得できる回答はでないため、後日現場も見た上で文書での回答を求めました。

一方、参加者からは津波で漁港が壊れても、3/27の魚介類の出荷停止がでるまでは、漁業者たちは壊れていない船を集めて再開に向けて準備をすすめていたと実状を述べました。 言い換えれば、原発事故さえなかったら3月下旬の時点で漁業が再開できたはずなのです

しかし、東電は事故は津波によるものであり、賠償の対象にならないと一貫して主張しています。事故の検証作業もされていないのにどうして津波の生だと断定できるのでしょううか。賠償に関わってくるので、事故をできるだけ小さくみせようとしている姿勢がありありです。

津波で亡くなった遺体の復元ボランティア、女性納棺師・おもかげ復元師/ラジオ福島の番組で紹介

毎週月曜の夜7時~9時のラジオ福島の「月曜Monday(もんだい)夜はこれから」は、大和田新アナの今年4月からの新番組で、インタビューしたり討論させたりしている番組です。

実は、私も今年7月9日、この番組に20分間でしたが共産党県議として電話出演させていただきました。福島の復興についてがテーマで、消費税増税問題、TPP、原発再稼動など20分の持ち時間で本県選出の吉野正芳衆議院議員と意見を交わすというものでした。

このラジオ番組は、ユーストリームでインターネットでも見ることができます。ただ、私が出演した時間帯とその前に出演した公明党県議が話をした約1時間の部分は、なぜかユーストリームにつながらず、ちょうど私の話が終わったあとから配信されています。

私が、消費税増税問題などを批判した意見を述べたせいかどうかはわかりませんが、みなさんにも録画でみてもらうことができなくなって非常に残念です。

さて、きょう8/6の今夜は、岩手県北上市の復元納棺師、笹原留依子さんの活動の紹介でした。彼女が関わった遺体とその家族について書いた本の朗読を聞いて涙がとまりませんでした。

女性の納棺師というのは、私は初めて知りましたが、この方は東日本震災の津波で亡くなった損傷激しい遺体の復元ボランティアをされています。

写真も流されてしまってない中、遺族の方から話を聞いて生前の姿を想像して元に戻していくというのです。顔だけでなく、必要とあれば手や足も復元して家族と対面させる。これまで300人復元したそうで、福島県でも行なっています。

今年1月、社会に喜びや感動を与えた市民に贈られる「シチズン・オブ・ザ・イヤー」賞を受賞されました。

今週、笹原留依子さんが出版した「おもかげ復元師」「おもかげ復元師の絵日記」がポプラ社から発売されます。また、NHKテレビが、今月17日夜10時から彼女の活動を放映するそうですので、あわせてご紹介します。

仮設で暮らす原発避難者の思いを共有して~東京からバスで参加

8月6日、きょうは広島に原爆が投下されて67年たちます。原発は、この核兵器の「平和利用」などといって推進してきましたが、結局ウランを使う技術を持たないまま、しかも安全神話をふりまいて何の対策をとっていなかったことが、今回の事故で明らかになりました。

きょうは、東京から2つの団体が、バスを仕立てて先に宮城県をみて郡山市富田町の仮設へやってきました。郡山の木村さんのお知り合いの方の企画です。

富田町の仮設集会所で、避難している富岡町の方と川内村の2人の方から当時の生々しい体験をうかがいました。私たち郡山のスタッフも一緒に聞きましたが、胸がつまりました。

富岡町の方は、原発事故で家族・親戚・友人・知人もみんなバラバラにされた、とその苦しみを涙がこぼれそうになるのをこらえながら話してくれました。

また川内町の方は、避難してくる富岡町の住民を受け入れていた当時のようすや、原発関係の仕事をしてきた、防護服をきて汗だくになっても顔をぬぐうこともできない中での作業の大変さをリアルに表現。

2人とも共通して最後は「原発はもういらない」でしめくくりました。私も県議会のようす、原発ゼロの福島をつくるため「オール福島」を大切してこの1年やってきたことなどを報告。

 私からも2人の話にふれながら、県議会での論戦のようす、とりくんでいることなどを報告。最後に、東京のみなさんから合唱を披露していただきました。

私たちはよく、他県の方から「どんな支援がほしいですか」と聞かれるのですが、まず「原発避難者の生の声」を聞いていただくこと、これが何よりもありがたいことです。

2つの平和行動~朝顔まつり・オスプレイ配備反対宣伝署名

5日(日)、午前中は、坪井さんが主催する「朝顔まつり」に参加。満州、撫順の戦犯管理所ゆかりの朝顔の種を譲り受けた坪井さんが、勤務している富田町の公民館で毎年咲かせています。

   【「赦し(ゆるし)の花」の本と、その本にまつわる種をもらいうけ育てた坪井さんとその朝顔】

 坪井さんがほとんど1人で準備し、ここを1日借りて一般の人にも開放。ゆるしの花あさがおの花のピアノ演奏、原爆パネル展、平頂山事件弁護団の大江京子弁護士の講演会も。会場には朝顔に関する絵画、写真、書籍、手ぬぐいや小物なども多数展示。

          【子どもたちが制作したという立体的な朝顔の絵の前で】

 

 

 

 

 

 きょうは、ピアノ演奏や原発カルタとりなどに参加しました。秋田平和委員会の伊藤さんが坪井さんの応援にかけつけ、また被災者への支援物資ももってきてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

げんぱつカルタを制作したのは、若いママのこちやけいこさんという方。カルタを読み上げた森さんは朝顔のゆかた姿です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後は、沖縄に連帯して駅前で午後3時からオスプレイ配備反対の宣伝署名行動に参加。きょう、沖縄ではオスプレイ反対の県民集会を予定していましたが、台風接近のため集会は延期された模様です。

通行人の反応は思ったよりも良く、足を止めて署名をしていく人も多く、チラシの受け取りもよかったです。

 

 

 

 

炎天下での行動は心配でしたが、台風接近でこちらも生暖かい風が吹きしのぎやすくなり、1時間の行動に20人以上が参加しました。

 

県議会の産業・復興特別委員会で宮城県を視察

7/31~8/2、県議会の産業振興・雇用・県土再生対策特別委員会」で、宮城県の以下の5ヵ所を視察しました。

 

【亘理役場は仮設事務所】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【仙台空港の展望デッキ。私の後方は海で、数キロも離れていません】

①亘理町役場で、災害公営住宅や集落の高台移転等の現状と課題について

②名取市にある仙台空港ビル(株)で、空港を活用した国内外の交流再生・拡大の取り 組みについて

③宮城県庁では、宮城県の総合計画や復興計画基本方針の取り組みの概要、企業誘致戦略について

④大崎市役所で、鳴子温泉郷等の地域資源を生かした観光振興、再生可能エネルギーの取り組みについて

⑤七ヶ浜町にある東北電力(株)仙台火力発電所で、再生可能エネルギー、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の稼動状況について、です。

福島県は、宮城県と同様地震・津波被害を受けていますが、原発事故によって産業復興も県土再生はまだこれからという段階です。

大きな地震や津波被害を受けながらも、先行して復興対策をすすめている宮城県の取組みは、課題や教訓も含めて参考になりました。

特に、産業振興のあり方については、企業誘致によるいわゆる呼び込み方式ではなく、大崎市のように地域資源の農業や温泉地を生かし住民とともに地域の資源を掘り起こし、新しい産業や観光、再生可能エネルギーに結びつけています。

私たちがこれまでも提案してきた内発型・地域循環型の産業振興が、ここでは実際に取組まれていることに感動!

しかも、それを情熱を込めて説明した部長は、10年以上前に農業分野の福島県職員として在籍したことがある国の職員でした。なつかしく、うれしいめぐり合いでした。

 

一方、東北電力仙台火力発電所は、副社長も同席。

仙台火発4号機は、コンバインドサイクル発電という、天然ガスLNGと蒸気を使ってタービンをまわして発電するプラントを見学しました。

天然ガスは、新潟からパイプラインで供給されていています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、同敷地内にある出力2,000kWのメガソーラーも見学。設備利用率12%として、一般家庭約600世帯分の年間消費電力量に相当する年間210万kWhを想定しています。

ただ、太陽光発電もこの日のように30度を超えるような暑い日は、逆に発電効率は落ちるとのこと。それは太陽電池モジュールの半導体が熱に弱いからです。

 

ここでは、再生可能エネルギーの取り組みについても説明を受けたので、福島県内にある水力発電所の現状設備利用率を質問。

しかし、数字については宿題とされ、また原発のゼロのシナリオについても、副社長は福島県のみなさんを前に言いにくいがと述べながら「原発は必要」と言明しました。福島県と他県との温度差をあらためて感じました。

 

県へ2つの申し入れ/オスプレイ配備反対の意思表示を国に明確に示すべき、原発作業員の被ばくデータ偽装解明・下請け労働者の労働条件整備を

30日、今月半ば以降は、それぞれ視察があったりなどで久々の団会議をしました。 合わせて、県に対し2つの申し入れを行いました。

1つは、「オスプレイ配備反対の明確な意思表示を国に対し行うよう求める申し入れ」と、もう1つは原発作業員にかかわる問題で「『被ばくデータ偽装』の事実解明、原発下請け労働者の労働条件整備を求める要請」です。

オスプレイ配備については、全国知事会としても反対決議をあげたようですが、被災地の本県上空を従来の飛行訓練ルートでは阿武隈山系と会津地方の上級も通る計画です。久保田県委員長と県議団の連名で申し入れしました。

 

 

県民の命・安全にかかわる問題であり、さらに被災地の上空を通ること自体認められないことです。知事会の決議とは別に、被災県の知事として国へ要請すべきと要請しましたが、県の担当者は知事の決議以上のことには言及しませんでした。

もう1つは、東電の下請けで収束作業をしていた労働者へ、下請け事業所が積算線量計を鉛で覆いデータを偽装させていたことが発覚しています。原発作業員の被ばく線量は、「5年間で100㍉シーベルト、かつ年間で50㍉シーベルト」という作業基準を超えて働かせてはならないことになっています。

これまでも東電は、18歳未満の就労問題、復旧作業に暴力団関係企業が関与していた疑いも指摘されていることら、県に対しい国と東電へ事実の解明と、下請け労働者まで含めた作業員の労働条件整備を今後も継続して行うよう強く要請しました。

原発被災者の会の役員に参加

 

29日、「原発被災者の会」(会長豊口さん~浪江町)の役員会を郡山の仮設住宅内の集会所で開くとの案内を頂き、高橋喜治市議と一緒に参加しました。この会は、双葉地方の原発被災者の住民がつくった会で、6月県議会にも請願書を提出しています。

 

   私たちが役員会に参加案内を頂いたのは初めてでしたが、国会議員、県議会議員、双葉町村議員なども案内されていたようです。朝9時半から夕方まで、会としての今後の取り組みの仕方について意見交換しました。

ちょうど経済産業省が、7/20に財物補償などの賠償支払いの考え方を公表したばかりですので、この賠償基準では新しく家を求めることなどできないとの意見も出され、今後国・県・市町村へ要求書を提出する方向となりました。

米の全袋検査の「かかり増し経費」~県が協議会へ助成する補正予算を計上する方向へ

県は、米の安全性を担保するため、今年収穫する県内産の米から全袋検査を実施することになっています。

ところが、ベルトコンベアー式の検査機器代しか予算を計上していなかったため、そこまでに米を運ぶトラックなどの運送経費や、吊り上げてベルトコンベアーに乗せる器械も必要なことが分かり、これらの「かかり増し経費」を農家負担とさせてはならないと、6月県議会でどの議員からも問題視する意見が噴出。

それに対し県は、「かかり増し経費」については「県が協議会へ貸付し、農家負担のないようにする」と答弁していました。

今回、県は貸付から一歩進めて、東電の賠償金で手当てされるまでは、当面、米の協議会に対し県の予算で「かかり増し経費」分を助成することを決めようです。来週早々にも約60億円の補正予算を専決ですすめたいとのこと。

これは、農家にとっても、協議会にとっても朗報です。しかし、県が一旦この経費も含めて全袋検査にかかる全ての経費を、県が東電に請求すればすむはずだと思うのですが・・・。

夫の定年記念で夫婦で旅行へ/憧れのスイス・アルプスの登山列車

18日~25日まで夫婦で旅行にでかけてきました。夫が昨年3月に定年を迎え、いつかスイスの登山列車に乗ってみたいという夫の長年の夢をかなえようと、思い切ってツアーを申し込みました。

今回の参加者は14人・7家族グループで、とても家族的でした。バンコク経由でスイスのチューリッヒ空港へ。行きも帰りも18時間近くかかる飛行機の旅は疲れましたが、念願のスイスアルプスは想像以上でした。

夫婦で海外旅行は初めてで、国内旅行もあまりありません。夫へ日頃の議員活動協力への感謝と罪滅ぼし? も兼ねた「感動のスイス・アルプス三大名峰絶景の旅8日間」は、幸運なことにすべて天候に恵まれました。

何しろ登る前は雲がかかっていてもユングフラウヨッホ、モンブラン、マッターホルンがそれぞれの展望台に着く頃にはみごとに晴れ上がり、本物の三大名峰の頂上がまじかに見えて感動の連続。

ガイドさんによれば、数あるツアーでも全部見ることができるのは非常にめずらしいことだそうです。その一部を写真でお届けします。

 

 

【20日、今年ちょうど100周年を迎えたユングフラウ鉄道で展望台へ~世界遺産ユングフラウ(3,454m)】

【この登山列車の途中の駅からみえる世界遺産アレッチ氷河】

このあと、ユングフラウヨッホ、アイガーの巨峰をバックに、お花畑をみながら1時間半ハイキング。

 

【21日、ロープウェイで登り、エギーユ・デュ・ミディ展望台からまじかにみえた最高峰モンブラン(4,810m)】

 

 

 

 

 

 

 

【21日の夕方にマッターホルンの麓の町ツェルマットへ。駅周辺です】

【町中を走る電気自動車。音がしないので交通事故には気をつけないと・・。これにも乗ってみました】

【夜9時すぎまで明るく、日没の夕陽に照らされるマッターホルン】

【22日、登山鉄道でゴルナグラード展望台へ。そこからマッターホルンや花を眺めながらハイキングし、眼下にみえる駅から登山電車で下山】

           【リッフェル湖に映る「逆さマッターホルン」もみごとに見えて】

 

21日の午後の自由行動は、もっとマッターホルンをもっとまじかにみようと、一旦ツェルマットの町に戻り、タクシーに相乗りして今度はロープウエイで別の展望台へ。  【ホテルでつくってもらったお弁当を食べながらロープウエイからの展望を楽しんで】

ここの展望台は4000m級。さすがに頭がフラフラしましたが、少し休んで展望台下の氷河のトンネルへ。きれいなイルミネーションに輝く氷の彫刻に魅せられて。

                        【今回のツアーガイドさんと】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

22日、いよいよ最後の観光は、ツェルマット駅からサンモリッツ駅まで氷河特急8時間の旅。世界一ゆっくり走る特急だとか・・・。

この日は、まさに雲ひとつない晴天。青い空ときれいに整備された牧草地、絵葉書のようなスイスの風景を満喫。車内でランチしながら、みんなで歓声の連続でした。