【震災被害を受けた郡山市本庁舎は、ガラス窓にベニヤ板が・・・】
22日、高橋・橋本・岩崎3人の市議とともに、市内の避難所を訪問しました。まず、郡山市野球場に設置された市災害対策本部へ行き、スタッフのみなさんに挨拶しました。
ちょうど、原正夫市長と栗山副市長にお会いできました。原市長は19日の記者会見で、今回の原発事故には、「廃炉」を前提として対応することを国と東電に対し強く要望しました。
そして、海江田経産大臣に直接電話で要請したこと、佐藤県知事と佐藤県議会議長、いわき市長にも電話で連絡をとり、共に国・東電に強く訴えたいと述べました。
原市長の「廃炉」要請は、スリーマイル島の原発事故を経験をしているアメリカ合衆国からの支援を、政府が断ってしまったことに端を発しているようです。
もっともなことです。市長のとった行動にエールを送りました。国内、海外のあらゆる知恵と技術を結集し、一刻も早く原発の過酷事故を食い止めることが、政府と東電の最大の課題です。
この原発事故の暴走を止めない限りは、行政も避難者も今後の復興計画を立てられません。浜通りから避難してきた子どもたちの学校はどうするのかについても、市・避難者は先がみえないでいます。
また、統一地方選も県議選は、延期はほぼまちがいないですが、市議選は実施するとの方針に、郡山市も怒りをあらわにしています。現在も浜通りや市内の避難者を約1,500人を受け入れ、学校などが避難所になっています。
職員も被災者対応に昼夜を分かたず奔走している中で、事実上選挙などできません。私たち共産党県委員会は市議選も延期を求めています。県選菅も、県民感情や悲惨な現状からみて、福島県は選挙を延期せよと政府に強く要請すべきではないでしょうか。
このあと、市議団とともに市民が避難している郡山第二中学校や子ども館、また民間の重度身障者入所施設、浜通りの避難者を受け入れている県立郡山テクノアカデミー(技専校)などの避難所を訪問しました。
共通していたことは、食事が3食とも冷たいおにぎりと水、菓子パン、レトルト食品とアルファ米など冷たいものばかりだったこと。たまに、あたたかい汁物やうどんの差し入れがあるだけです。1週間以上もこんな非常食ばかりでは、栄養面からみても問題です。
【写真は、食事用の菓子パンです】
せめて、あたためるコンロや電気ポット、電子レンジなどを用意してほしいものです。今後は、避難所の調理場などを開放し、ボランティアを募集したり、避難者自身も調理できるようにするなど、あたたかい食事の炊き出し体制を考慮してはと思います。
食材の米、野菜などは県内や全国から応援してもらうなどして調達すればよいのです。また、布団も必要です。体育館に毛布だけでは寒すぎます。
ところで、きょうは県内の市町村の水道水から微量の放射性ヨウ素が検出されことが明らかになりました。郡山市豊田浄水場の水道水からは150ベクレルが検出されました。 市は、乳児の粉ミルクを溶かす水としての基準(乳児は100ベクレル以下)を超えているため、乳児の水道水の摂取を控えるよう市が指示し、乳児のいる家庭にはペットボトルを供給すること発表しました。
これに関して、私の18日のブログに、フィンランド在住の日本人ママが、水のいらないミルク(液体で紙パックに入っていて調理済み)を救援物資入で送れるよう頑張っているとのコメントを寄せています。興味のある方は、18日のコメントを覗いてみてください。