24日、福島市で原発・プルサーマル問題の学習講演会が開かれました。講師は、日本原子力研究開発機構労働組合中央執行委員長・日本科学者会議の岩井孝さんで、「プルサーマルは、なぜやってはいけないのか」のテーマで講演されました。
しかし、話を聞けば聞くほど、知れば知るほど、プルサーマルは何のためにやるのか。そもそも科学的見地からみても経済的にみてもデメリットばかり。だから世界の国ではやらないのです。MOX燃料を再処理している国は、核兵器をもっているフランスと核兵器をもたない日本だけのようです。
【講演する岩井孝さん】
もし、膨大なお金をかけて再処理してもわずか1割程度の節約にしかならない。ガラス固化も成功しない。最終処分地はどこも手を上げない。だったら、再処理しない方が、自然界に存在しない危険でやっかいなプルトニウムをつくらずに済むし、労働者の被ばくをこれ以上ひどくしなくて済むのです。
最近、推進派の山名教授でさえ、日本の原発・核燃サイクルは、そもそもの基礎のところからやりやり直さねばならないのではないか、と言っているようです。