あぶくま養護学校を訪問・懇談

 27日、知的養護学校の県中あぶくま養護学校を、岩渕友さんと高橋善治市議とともに訪問しました。共産党は、今年4/22に「障害のある子どもたちの教育条件を改善するための緊急提案」を発表していますが、障害児学校現場の実情などをうかがうためでした。

 国の特別支援教育体制は、主に3つで、特別支援学校(障害児学校)、小中学校の特別支援学級(障害児学級)、通級指導教室(通常の学級から週1回程度通う)です。

 07年、これに発達障害(LD=学習障害。HDHD=注意欠陥多動障害、高機能自閉症=知的障害を伴わない自閉症など)を特別な教育対象として新たに加えて発足しています。

 ところが国は、この10年間で18万人から30万人に増えているのに、それに必要な障害児教育の予算も教員も増やさないできたため、特別教室を転用したりカーテンで仕切ったりして使うなど深刻な事態になっています。あぶくま養護学校も同様で、私も何度となく県議会で取り上げてきました。

 この異常を解消するには、国の施設の「基準」を設け、学校の規模については、大規模化をやめて必要な地域に設置するなど増設することが必要です。それに見合う教員の拡充も求められます。

そのための国の予算増額はもちろんですが、県も国待ちにならず改善のための努力や予算措置がいよいよ求められます。県も障がい児の立場に立てば、この異常な事態を見て見ぬふりはできないはずです。