山田洋次監督「母と暮らせば」の映画鑑賞

県政報告づくりを終えた26日の夜、ちょうど福島泊りだったので、思い切って宮本しづえ県議と一緒に「母と暮らせば」の映画を福島市内の映画館で観てきました。

12391793_1721980664688380_5398484715325594351_n[1]山田洋次監督のこの映画は、井上ひさし作の「父と暮らせば」と対を為すもの。「父と・・」は、広島の原爆で亡くなった父が宮沢りえ主演の娘に幽霊になって現れて娘と会話をする話。

これに対し、「母と・・・」は、長崎の原爆によって爆心地に近い長崎医科大学生だった息子(二宮和也)が大学の講義中に一瞬にして亡くなり、吉永小百合扮する母に3年後に幽霊となって会いに来る話。

長崎の原爆投下に瞬間、ものすごい明るい閃光と爆風が吹き荒れ、一瞬にして死亡するその描き方がとてもリアル。ちょうど、NHKテレビで長崎の原爆を体験した被爆者とアメリカの従軍カメラマンの証言が報道されていたので、その瞬間が証言どおりのリアルな描き方に驚きます。山田洋次監督もそこの部分が苦労したと述べています。

広島はウラン爆弾、長崎はプルトニウム爆弾でした。福島県が第1原発3号機でプルサーマル計画を受け入れるかどうかが県議会で大問題になった2010年2月県議会で、私が本会議の質問でこのことを知事に指摘し 、「プルサーマル計画を受け入れるべきでない」と強く迫ったのは、原発事故のちょうど1年前でした。

私たち福島県民は、5年目に入る今も低線量とはいえ原発事故による被ばくや精神的被害に今もさらされています。