福島第1原発周辺井戸の水位計設定ミスで抗議/東電は原発を担う資格なし。柏崎刈羽原発の再稼働を中止し、福島の事故対策に全力を尽せ

28日、東京電力は、福島第一原発1~4号機周辺の地下水くみ上げ用井戸「サブドレイン」の水位計設定ミスを公表しましたが、この問題について29日、党県議団は東電を控室によんで厳しく抗議するとともに、再発防止を申し入れました。

今年4月中旬から8月までの5ヶ月以上にわたり外部へ漏洩の恐れがある状況だったこと、建屋地下の汚染水の水位より低くなる逆転状態が生じていました。水位計の設定そのものに誤りがあったことは重大です。東電の汚染水対策に対する姿勢は、あまりにもずさんです。

今年8月にも4号機近くの別の井戸で地下水が一時的に低下し、運転上の制限を逸脱したにもかかわらず、水位計の故障を誤って判断した公表が遅れた問題で、原子力規制委員会から厳しく指摘を受けたばかりでした。原発立地自治体の首長や暁業関係者からも厳しい批判の声があがっています。

党県議団は、①東京電力は、汚染水対策の認識を改め、抜本的な体制強化を図ること。②原因究明と、他の機器の総点検、再発防止。③事故処理・廃炉作業に伴う異常が発生した場合は、直ちに県民に情報公開すること。④モラルハザードというべき事態の頻発している東電に原発を担う資格はない。柏崎刈羽原発の再稼働を中止し、福島事故対応に全力を尽くすこと。この4点を東電に厳しく求めました。

東電にこの問題が発生した要因やサブドレインの水位計設計の位置の説明を受け、原因究明をしたのちに県議会にも公表するよう求めました。