県議会閉会後の夕方、森友問題で共産・民進・社民3党と県市民連合が共同街宣

20日の県議会閉会後の夕方5時から、民進党・共産党・社民党の3党の県議と、県市民連合代表の坂本さんが森友学園問題で福島市の街なか広場で共同街頭宣伝を行いました!

共産党は私神山、民進党は高橋秀樹県議、社民党は紺野長人県議の3人が訴え、進行は、DAAPEの大河さん。3党揃っては久しぶりです。

 

 

 

 

 

2月県議会最終日に討論/イノベ関連に約700億円の復興予算、赤字穴埋めに県民の税金投入、医療・福祉・教育は脆弱

20日、最終本会議で党県議団を代表し、2018年一般会計当初予算案などの知事提出議案や議員提出議案の意見書や請願について討論しました。

冒頭に、学校法人「森友学園」に関する公文書改ざんは、国民主権と議会制民主主義を壊す歴史的犯罪と指摘。真相の徹底究明を求めると表明しました。また、討論ではふれませんでしたが、文科省前川喜平前事務次官の公立中学校公開授業で、文科省が執拗に教育委員会に問い合わせをしていたことも、教育への政治不介入を規定している教育基本法に反します(その後自民党国会議員が関与していたことが判明)。いずれも、国政の根幹と安倍政権の進退に関わる大問題です。

さて、今年秋には県知事選挙があります。原発事故から丸7年経つ今、知事は、原発問題や県民のくらし・復興をどうすすめてきたのか、当初予算編成にはどう反映させたのかが問われた議会でした。

まず、原発問題について、内堀知事は全国で相次ぐ原発再稼働に一言も言及せず、東京電力の川村会長の「第二原発の再稼動」発言(民報1/6付け)や、経団連榊原会長の「原発は必要」と県民を愚弄する発言(同3/6付け)が相次いでいることには抗議すらしていません。県民を代表する知事の姿勢を厳しく批判しました。

新年度の当初予算は、約1兆4,400億円が計上されましたが、医療・介護、子育て支援、貧困対策予算は極めて脆弱です。不足している医師・看護師、介護士、保育士や放課後児童支援員を確保する人件費への補助も不十分です。ひきこもりやひとり親家庭への生活・学習支援をしている民間団体に、1ヶ所わずか500万円6ヶ所への補助金を3月末で終了します。高校の教室へのエアコン代もPTA負担です。

その一方で、ロボットなど先端産業の浜通り復興の「イノベーション・コースト構想」には、約700億円を計上しましたが、被災県民置き去りでは真の復興事業といえず、将来の県政にお荷物になりかねないと指摘。その運営費も県民負担が懸念されます。すでに、赤字が判明した医療機器開発支援センターには、新年度から県の一般会計から2億円強、総額約7億円。さらに、県工業団地の地域開発事業にも13億3千万円、総額約93億円を投入します。県の見通しの甘さのツケを県民に回すべきでないと指摘しました。このほか、70歳以上のシニア運転者講習手数料など、各種手数料引き上げ議案には反対しました。

「民泊」の県条例案は、全国の観光地で住民とのトラブルや犯罪が発生していることから、むしろ規制強化が必要と求めました。教員の多忙化解消のためにも正教員の増員こそ必要であり、児童・生徒数の減少に合わせて教職員を削減する教員定数条例案には反対を表明しました。

最後に、議員提出議案の意見書と請願について討論。憲法9条改悪や働き方改悪に反対する意見書と消費税率10%増税中止を求める意見書は可決すべきと求めました。教育費の父母負担軽減を求める請願は、採択を求めました。

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討論後に採決が行われ、党県議団は知事提出議案111件のうち100件に賛成し、当初予算案など11件に反対。他会派は、知事提出議案にすべて賛成しました。

議員提出議案の9条改憲と働き方改悪に反対する2つの意見書には、共産党と民進党・県民連合会派が賛成しましたが、自民党と公明党が反対し、否決されました。教育費の父母負担軽減を求める請願(新婦人提出)は、共産党のみの賛成で、不採択となりました。

 

県旅館ホテル生活衛生同業組合と県議会の観光産業議員協議会が懇談/「もう風評はなくなった」と東電は賠償に応じない!

きょう夕方から県旅館ホテル生活同業組合と県議会の県観光産業議員協議会役員との第3回目の懇談会・懇親会がありました。

話し合いでは、観光産業や原発賠償をめぐる現状が出されました。観光産業は、まだ震災前には戻らず入湯税をみても7~8割程度、悪い地区では6割程度です。南会津、裏磐梯、教育旅行は56%程度。観光客の入込数は、新道の駅ができると数値が一時的にあがるが、それが県の統計にカウントされている。

特に、驚いたのは賠償への東電の姿勢です。東電は「もう風評はない」として賠償請求に応じず、30件の請求のうち13件がゼロ回答だったそうです。今も県あげて風評対策をしているというのに、とんでもないことです。

また、当初予算の議案に提案されている県民泊条例案に関して、制限は必要との見解です。すでに、犯罪や殺人、女性への暴力など、都会のマンションやアパートなどが使われている実状などが他県で発生していること。県条例は、それを規制するものになっていないようです。

森友学園問題、ついに削除文書に安倍首相明恵夫人の名前が~安倍政権は総辞職を

12日NHKニュース9から。ついに、森友学園問題の理財局にないとされた文書が、国会に提出されました。しかも、元の文書には安倍首相夫人の昭恵氏の名前もありました!
安倍首相の国会と答弁では、昭恵氏は関わりを全否定したことが、そもそものスタートだった、と辰巳コータロー議員が指摘。
これだけ証拠が明らかになったのですから、安倍首相自身が国会で答弁したように、首相も国会議員もやめ、安倍内閣は総辞職を!

3・11東日本大震災・原発事故から丸7年、福島県の追悼復興祈念式~岩渕友参院議員と共に出席

きょう3・11は、東日本大震災・原発事故から丸7年です。
福島県の追悼復興祈念式に、岩渕友参院議員(白い花の記章をつけています)も出席。私たち県議団と大橋さおり県議予定候補も同席しました。
福島県の原発事難者は、まだ5万人がふるさとに戻れていません。いわゆる自主避難者も含めれば、さらに多くいます。原発は、もういりません。ただちに原発ゼロに!

国営農地開発事業完了地区に県の支援を

3/9、国営農地開発事業完了地区への支援要望で、共産党県議団に要請を受けました。県庁に来られたのは、福島県協議会8会長車田次夫)のみなさんです。

この日は、水土里ネット福島会長・母畑地区改良区の車田理事長、雄国山麓土地改良区の猪俣理事長、郡山市東部土地改良区の馬場理事長らが来庁し、要望書を受け取り懇談しました。

これらの農地開発事業は、1960年代半ばに着手しましたが、事業着手から完了まで当初は10数年で完了するはずでしたが、いずれも22~28年という長期間を要したうえ、工事費も5~7倍に跳ね上がりました。

一方、事業着手とほぼ同時期に、自民党による減反政策や農産物の輸入自由化が始まったのです。

現在、担い手の高齢化と後継者不足などもあり、返済は農家の大きな負担になっています。したがって、国営事業であっても県も一緒に推進してきたのですから、県は利子補給の支援にとどめず、「県独自の未納分の融資制度の創設を」の要望にまともに向き合うべきではないでしょうか。

 

東電川村会長や経団連榊原会長などの原発被災県民を愚弄する発言に、知事は強く抗議を!

6日、党県議団は、内堀知事に対し「福島第二原発廃炉さえ明言せず、東電の川村会長や経団連の榊原会長などの相次ぐ原発被災県民を愚弄する発言に対し、強く抗議すること」を申し入れました。桜井企画調整部長が応対しました。
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東電の廃炉・汚染水対策もなかなかの見通せない中で、安倍政権は全国の原発を次々と再稼動させ、日立製作所が英国に原発を英国に輸出する計画を一体で推進しようとしています。原発をベースロード電源とする国のエネルギー基本計画を見直し、再生可能エネルギー推進に大きく転換することこそ必要です。

ところが、今年1月5日に東電川村隆会長が「この先20年のオーダーでみると使える原発は柏崎刈羽原発と福島第二原発だ」と発言(福島民報1/6)したことに続いて、経団連榊原定征会長(東レ相談役)は「エネルギーを安定的に、経済的な価格で確保するためには原発が必要」と発言(福島民報3/6)しています。

経済優先で県民の安全を後回しにする経済界からの相次ぐ暴言は許せません。まもなく原発事故から7年を迎える福島県民を愚弄するものです。

帰還困難区域を除く避難指示が解除されて1年になりますが、帰還した住民は1割台という現状です。昨年10/10の生業裁判の福島地裁判決では、必要な津波対策を怠った国と東電の法的加害責任が断罪されているのです。

知事が被災県民を代表し、強く抗議を申し入れることを求めました。

吉田英策県議が代表質問~憲法9条改憲、東電川村会長発言で知事に/医療、福祉、教育、大規模再エネの規制、国直轄除染の不正を質す

26日、吉田英策県議が、60分間(片道)の代表質問をしました。

知事に対しては、➀憲法9条改定の国会発議に反対すること、②核兵器廃絶を国に訴えること、③東電川村会長の「この先20年で使用できそうな原発は柏崎刈羽と福島第二」の発言に抗議し、撤回を求めよ、④エネルギー基本計画の見直しは原発や石炭火発をベースロード電源としせず、再生可能エネルギー中心に改めるよう国に求めよ、これらを質しましたが、いずれも国において判断されるべきものと答弁するのみ。しかも、知事は東電川村会長の発言には一切言及しませんでした。知事の姿勢が厳しく問われます。

吉田県議は、放射性物質を含む二本松市原セ地区の除去土壌の再生利用実証事業の中止と、田村市大越町の木質バイオマス発電所でのバーク(樹皮)使用中止を求めました。さらに、大熊町の国直轄除染事業において、相双リテックが除染事業を食い物にしている問題を指摘し、環境省への指導強化を求めました。

原発避難者への住宅無償提供期間の延長、復興公営住宅の家賃減免、高齢者の足を確保するデマンド型乗り合いタクシーの交通体系などを求めました。医師・看護師不足対策、子どもの貧困対策、教員多忙化解消、県立高校統廃合、家庭学習スタンダードなど教育行政を質しました。

イノベーション・コースト構想関連に約700億円をかける一方で、シングルマザー家庭の生活・学習支援をしている民間団体へのわずか500万円の県事業を打ち切る県の姿勢を追及。

また、再エネについては、住民合意や環境配慮を盛り込む県の条例制定を求めましたが、県は環境配慮を求めることについては最後まで抵抗しました。これでは、福島県は外国資本や財界に食い物にされてしまいかねません。県民の命や安全より、財界優先の県の姿勢は問題です。

今年の秋は県知事選挙です。内堀県政の4年間が問われます。

二本松市内に放射性除去土壌再生利用と減容化施設/住民の会が国・県に撤回と住民説明を要望

20日、二本松市原セ地区では、放射能物質を含んだ8,000ベクレル以下の「除去土壌を道路の路床材として使う実証事業」が予定されています。すでに、南相馬市で同じ実証事業を環境省が12億円かけて終了しましたが、この地区での費用は明らかにされていません。しかも、実証事業といいながら、本格事業に移行される懸念や場所の選定と安全性に疑念があるとして、環境省福島再生事務所に計画の白紙撤回を求める要望書を提出。

また、同じ二本松市東和地区に予定されているのが、放射性物資を含む「減容化仮設焼却施設」です。安達地方における可燃性廃棄物の減容化施設事業で、放射性物質(8,000ベクレル/㎏以上も含む)仮設焼却施設です。環境を考える会は、業者選定の経過、運搬車両の通行進路や環境モリタリング測定の説明が不十分、万が一の事故の危機管理など、住民説明会を二本松全域及び東和地区で開催するよう要望。

設置予定地の4km以内には、小中学校、認定こども園、商店街、民家があります。

この2つの事業が、二本松市の西はずれと東はずれに共に設置されようとしています。そして、いずれも環境省発注の事業です。県の担当部に要望内容を伝えその要望書を渡しました。

県からは、生活環境部中間貯蔵対策室の伊藤室長と、一般廃棄物対策課の青木課長らが応対しました。また、この要望活動には二本松の3人の党市議団の斉藤、菅野、平市議と党県議団も同席しました。このあと、県庁で記者会見も行いました。NHK福島が21日朝のニュースで報道しました。

 

郡山市内の県復興公営住宅「守山駅西口団地」を訪ね、自治会役員と懇談

2/2、共産党救援ボランティアセンターのメンバーと共に、郡山市内に建設された県の復興公営住宅「守山駅西口団地」を訪問し、柴自治会長と早乙女副会長、根本会計担当、斉藤班長らにお話を伺いました。

ここの入居者は富岡町と浪江町からの避難者などで、1年前の2017年1月に完成し、3月から入居を開始。80戸のうち現在70戸が入居し、地元の守山町内会にも入会し、今年の新年会に参加しました。高橋善治党市議と同じ町内会で、出席された副会長が挨拶のあと復興住宅の問題点が出され、この日の訪問となりました。

集会所で話を伺った後、団地内を歩いて調査。一見、素敵な住宅街にみえます。しかし、住む人のことを考えて設計したのか、建設したのかと言わざるを得ない現状でした。

まず、自治会長から指摘があった団地入口の案内版がある場所へ。車で県道に出る際、朝の通学時小学生が歩いてくるが見通しがきかない。県道路面に注意喚起の表示とカラー舗装は対応したようですが、正面にカーブミラーを設置するか案内版を移動させるかの対応が必要です。

このそばにあるのが、ごみステーション。しかし、屋根がないので雨や雪が降ると濡れてしまうので、屋根をつけてほしいと。

また、団地内にはやたらと一時停止と一方通行の標識が多い。撤去してほしいとの要望です。石畳の部分もつまづいて高齢女性がケガをしたそうですが、私もつまづきました。全部舗装道路の方が歩きやすいし、手押しカーも不便とのこと。

そして、交差点の真ん中に樹木が植えてあり、車はロータリーのように通行するのですが、道路復が狭く宅急便や少し大型の車はぎりぎりで通行しています。景観としはいいのですが、この樹木もない方がいいと。復興住宅は、2世帯で1軒の家のようになっています。完全に切り離されているタイプもありますが、真ん中の壁で背中合わせになっているタイプは、隣人の電話や子どもの声が筒抜けです。隣人同士でトラブルも発生。耳栓をして生活している人も。やっとプライバシーが保たれると思ったのに、これでは仮設住宅と同じと。何らかの防音対策が必要です。

さらに、換気口からもコンセントからも風が入ってくると言われ、手をかざすと確かにスースーします。玄関や部屋の引き戸の隙間はテープが張ってあるものの、隙間があるので暖気が抜けていきます。2階建ての住宅では、押し入れの半分が階段で、布団がしまえないでいる世帯も。

住宅前の庭は駐車スペース1台分と畑地の部分がありますが、駐車分の広さのはまちまち。しかも、駐車1台分から1,500円の駐車料が発生します。2台目は別の駐車場へ。もちろん料金も加算されます。

さらに、畑地の部分は県から勝手に使用できないといわれたが、草が生えるので県に草刈を要望すると自分で刈るように言われた。雨が降ればこの土が流れ出る。いったい、何のためのスペースでしょうか。

また、団地周辺には竹ヤブが繁茂している市有地があり、やぶ蚊が発生するので刈り取りを郡山市に要望したがダメで、結局は自治会で刈り取ったとのこと。桜の木などの枝払いも自分たちで実施したそうです。

この住宅の玄関入口の基礎部分にはひび割れが入っています。敷地の土台の強度は大丈夫でしょうか。

これらは、すでに県の出先に自治会から要望しているようですが、県道のカラー舗装と注意表示をした以外は、ほとんど回答がないとのこと。ここは、ほとんどが集合住宅の中、唯一の戸建ての復興公営住宅です。ペットが飼えるとこの復興住宅を選択した人もいました。県の対応を求めたいと思います。