25日投票で行なわれた東京都議会議員選挙。共産党は、42の選挙区全てに候補者を立てて、改選議席の8議席を倍増する17議席を獲得し、自民、公明に続く都議会第3党に躍進しました。民主党は15議席の第4党に低迷しました。
共産党は、1m1億円、全体で2兆円もかける外環道路よりも、足りない特養施設や認可保育所の増設を訴え、争点を明確にして奮闘。他党候補もとりあげざるをえなくなるようなたたかいでした。また、安倍政権がすすめるアベノミクス、原発再稼動、憲法改悪も訴えてきました。これらの政策が、都民に大きく支持された結果です。
オール与党の都議会の中で、これまで都議団は、福島原発事故による放射能の影響を測定し、都議会でも対策を求めてきました。また、区議会議員と連携して、認可保育園を49ヵ所、3,400人分、3年間で3倍のペースで増設。さらに特養ホームも毎年平均1,300人分が新たに建設してきた実績も大きく評価されたと思います。
私も最終盤、福島の担当の世田谷区に入り、たぞえ議員とバトンタッチする里吉ゆみ候補とともに街頭演説。下北沢南駅前では、市田書記局長とともに、福島の今も帰還もままならない現状を報告し、原発ゼロの願いは共産党の躍進でと訴えました。
また、区民センターでは、最終盤にもかかわらず、福島の実情を報告する「つどい」も開いていただきました。私は、復興庁職員のツイッターによる暴言や自民党高市政調会長の発言に対して県議団も抗議したが、福島県の災害関連死は、被災3県の中で最も多い1,415人になっていること。
この中には、避難していた高齢者が、寒く冷たい体育館で亡くなった方もおり、自殺者は今年5月までで32人にも上っていることを報告。話の途中、思わず涙がこみ上げてしまいました。2年3ヶ月の前の避難所でのようすが、鮮明によみがえったからです。
【世田谷のみなさん。私の隣は,中里区議会議員】
【本宮出身の新婦人世田谷支部の浜田さんから、絵手紙とカンパを寄せて頂いて】
参加者のみなさんからは、世田谷区でも線量を測定にマップをつくって公園などを除染させる運動をしていること。福島県に何度か実際に入り、被災地も視察した方もいて逆に励まされました。新婦人世田谷支部の方から素敵な絵手紙とカンパも寄せていただくなど、あたたかい交流に心も温まりました。
福島原発による被災者に他県の方も寄り添ってくれている気持ちが伝わるような、「ひとりじゃないよ」と書かれた絵手紙の言葉が心に沁みました。