3/8~9は、香川県へ行ってきました。羽田から高松までは飛行機で、それ以外は新幹線での移動で、富士山の山頂付近を通過した地点で機長アナウンスが・・・。山小屋もはっきりみえました。
【文化企画~ピースピアノプロジェクト好井一条さんによるピアノ演奏】
9日午前中に開かれた「3・9NO NUKES DAY in 香川~原発はいらない!伊方原発再稼働やめよ!」~総会と講演のつどい~に招待され、大震災・原発事故から「3年目を迎える福島の現状について」のテーマで60分間の講演をさせていただきました。
香川の会から要請されたテーマを含めて、1、安倍政権の「エネルギー基本計画」について、2、福島原発事故と放射能汚染水漏れの現状 3、福島の現状について、4、「原発ゼロの運動」と今後のとりくみについて、の4つの角度から講演。
ちょうど私が、「大震災・原発事故から3年」というテーマでまとめた文章が、新婦人中央本部の月刊誌「女性&運動」3月号に掲載されたばかりだったので、これを資料として配布。
これをもとに、安倍政権のエネルギー基本計画で原発を「ベースロード電源」と位置付け、再稼働と海外輸出をすすめようとしているが、この3年間福島県民が受けた「異質の危険」にさらされ、今もふるさとに戻れずにいる13万5千人もの福島県民を全くないがしろにするものだと指摘。
今回の「エネルギー基本計画」では、原発放射能教育をすすめるとしており、ちょうど文科省の新しい副読本が県議に配布されたばかりだったので紹介(写真)。再び原発の「安全神話」を現場に教えることがないよう監視が必要だとはなしました。
一方、安倍政権は、避難者に対し昨年12月末に出した「福島復興指針」と賠償の「中間指針第4次追補」を示したが、避難指示区域内にあらたな分断を持ち込もうとするもので、避難解除すれば1年後に1人当たり月10万円の精神的・生活費の賠償を打ち切ろうとしていること。すでに解除されている川内村と今年4月に解除する田村市都路地区の避難者からの声も紹介し、まだまだ先がみえない実情におかれていると報告。
3年経っても福島県は、除染も賠償もほとんど進まず、特に子どもたちへの健康支援は今後長期にわたり必要で、3~4年後からといわれる心のケアもいっそう求められていると訴えました。
また、今年高校の卒業式を迎えた子どもたちは、3・11のあの日がちょうど中学校の卒業式当日だったこと。その後高校生活はサテライト校の仮設校舎や他校に間借りしての3年間で、一度も母校に戻れずに卒業式を迎えたこと。「原発事故さえなかったら」と話をしているうち、思わず涙声になってしまいました。
こんな悲惨な体験を子どもたちや県民にさせたのは、原発事故を起こした国と東京電力です。「国が前面に立つ」というのなら、福島原発10基を廃炉にし、汚染水対策はじめ事故収束を図り、被災者支援を国の責任で行うべきと訴えました。原発ゼロは「オール福島」の声、これを「オール日本、オールジャパン」の声にしていきましょう!とよびかけ、講演を締めくくりました。
講演後には、一緒に講演された「伊方等の原発をなくす愛媛見民運動事務局長の中尾寛さんと共に、会場参加者からの質問も受けました。中間貯蔵施設や原発利益共同体の責任についての質問や意見がありました。
集会の終了後には、デモ・パレードにも参加。白川容子県議と共に、日本一といわれる高松のアーケード商店街を、楽器や鳴子を鳴らしながら「伊方原発止めまっしょい!」とコールしながら先頭を歩かせていただきました。伊方原発の模型も登場!ドライアイスを入れて、下から煙が出てくるすごいしくみでした。