商労文教委員会の県内・県外視察

商労文教委員会で県内外の視察をしました。7/11には、避難している南相馬市の鹿島小学校と鹿島中学校へ。

 

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                   【生徒たちが減少し教室にも余裕ができ、ようやく仮設校舎に特別教室が】

 鹿島小学校と鹿島中学校には、それぞれに小学生も中学生も同居しているのです。これだけでも通常の学校とは違う実態です。子どもたちは減少傾向で、今後統廃合する小学校も出ています。IMG_0003

【小高小6組の教室】

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親の放射能や避難に伴う精神的ストレスがあり、子どもたちもその影響を受けていること。仮設住宅での自宅での学習環境はよくない状態。長引く避難生活が子どもたちの成長にも影響を及ぼしています。

 現場の教員たちも、長距離通勤はなくなりましたが、間借りしている学校には教材を置く場所がないので、理科の実験や調理実習などの学習教材を元の学校から持ってきて授業をするなど、苦労が続いています。

また、7/23~25には、高知県と徳島県へ県外視察。高知県では、高知県議会と馬路村へ。徳島県では国立の鳴門大学で予防教育プログラムの実戦を調査。

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                            【前列左から2人目が馬路村村長さん】

 馬路村では、丸ごと売り込む観光振興を進め、ゆずや杉材を生かした6次化産業で頑張っている人口1,000弱の馬路村の取り組みを視察しました。山合いの小さな村ですが、合併せず飯舘村も加入している”美しい村”宣言をして、ゆずをJAと連携しごっくん馬路村のゆずジュースやゆずの種のオイルで化粧品も開発。

 森林80%の地域資源を生かし杉材を薄くした材料でしおしゃれなバッグを商品化。デザイナーに依頼した商品を、海外にも輸出しています。役場やJA、ゆずの森加工工場が、村外を含めて村民の雇用の場になっています。

Exif_JPEG_PICTURE緑豊かな中にあるゆずの加工工場Exif_JPEG_PICTURE

                  【馬路村農協の理事長さんと】

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視察から帰ってから、うれしいことに馬路村の村長さんから杉の木でつくった書中見舞いのうちわが届きました。手書きの文章もそえられて。もちろん、これも商品の1つです。