10/19、県議会の避難地域復興・創生対策特別委員会で、東京電力福島第一原発を視察しました。共産党県議団から私と吉田県議が委員になっています。
第一原発内を専用バスで移動。汚染水のタンク群。フランジ型から溶接型への切り替えはなかなか進んでいないようです。
今年6月にも共産党県議団で科学者や弁護士のみなさんと1Fを視察していますが、この時と違うのは、4号機建屋内に入り、作業用エレベータで燃料プールがある4階に上ったこと。この階は事故当時、爆発で建屋が吹き飛んで燃料プールが野ざらしになっていた場所です。すでに、燃料棒はキャスクで全て運び出されて敷地内に保管され、プール内にはありません。
間もなく第1段階の凍土壁を完成させることになっている4号機建屋前の「陸側凍土壁」を視察。
このあと、2号機建屋と3号機建屋の間を通り、海側施設と海側遮水壁を視察。2013年に志位委員長ら国会議員団と事故後初めて視察した時以来の海側の視察です。
2号機建屋と3号機建屋の間の通路を海側に向かっていくとバス車内で360㍃シーベルトあり、今回の視察の最高値を示しました。また、2013年の視察時、海側の3号機建屋付近は1000㍃シーベルトありましたが、今回は2号機前付近で100㍃シーベルトでした。敷地内は、作業の安全性を担保するためフェーシングによる舗装が法面もされ、だいぶ整理された様子です。最後に、重要免震棟で特別委員会を代表し、太田委員長が挨拶しました。
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視察前に、Jヴィレッジで内閣府・廃炉汚染水対策現地事務所長と東京電力福島復興本社の石崎代表、増田所長らから説明受け、質疑応答が行なわれました。
私は、炉心溶融隠しなどの情報隠しと相次ぐ法令違反問題について追及。さらに、今年8月以降の台風襲来で線量の高い汚染水が観測用井戸からあふれ、バキュームカーで吸い上げたことを指摘。また、1~4号機の原子炉建屋を囲む「凍土壁」には疑問があると指摘しましたが、東電の増田所長は全面凍結すれば効果があると説明。
このあと、専用バスで移動し、第一原発内の社員食堂へ。1食360円、作業員も一緒に食事します。大型休憩所がようやく設置されました。