9月県議会へ向けて「知事申し入れ」~「汚染水対策」で国の対策本部を現地に、県の廃炉監視委員に地質・地下水の専門家補充を!

4日、9月県議会に向け各会派から知事申し入れを行いました。今回私たち党県議団は、特に原発の汚染水問題重大な問題になっていることから、国の責任で対応する体制を求めると同時に、県の廃炉監視委員会に地質や地下水の専門家を加えるよう申し入れました。DSCF3159

本県の復興を妨げる安倍政権の原発再稼働、消費税増税と社会保障の改悪、TPP参加、憲法改悪など、さらにアメリカのシリアへの軍事攻撃を首相が支持を表明するなど、安倍政権の暴走が直接県民生活とかかわることに知事が防波堤になって防ぐべきと指摘。

また、被災者支援については、仮設や民間借り上げ住宅の住み替えや期間延長など、原発事故による長期にわたる避難という実態に即して対応するためには、これまでの法律の枠を超えた対応が求められていること。除染や賠償においても同様であること。さらに、7~8月にかけて発生した局地的な豪雨災害でも、これまでの災害救助法や被災者生活支援法が適用されないことを指摘し、この点でもこれまでの法改正では適用されない問題が多々あることを指摘し、必要な法改正を国に求めるよう要請しました。

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また、子どもの肥満や体力不足、放射能へのストレスなど、子どもの成長にもさまざまな影響が出ていることをふまえ、医師や専門家を入れた「子ども総合支援チーム」を県の子育て担当理事のもとに設置するよう提案。合わせて、教育問題等についても申し入れました。

さらに、国会で1年前に成立した「子ども・被災者生活支援法」の基本方針が、裁判でま起こされてこのほどようやく示されたものの、県内は警戒区域等を除く33市町村が指定されました。こんな線引きをやめて、福島県は全域を対象にすべきと国に求めるよう申し入れました。

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しめやかに、松川事件の元被告・原告団長、党元県委員長の鈴木信さんのお別れ会

13780107130579/1の午後は、福島市グリーンパレスで行なわれた鈴木信さんのお別れ会でした。

戦後まもなく共産党と労働組合運動に壊滅的な打撃を与えるため1949年8月17日に引き起こされた松川事件。その被告とされ、死刑判決を受けながら14年間にわたり無罪を主張し続け、最高裁で無罪判決を勝ち取るたたかいの原告団長を務めた鈴木信さんが、老衰のため今年7/2、92歳で死去されました。そのお別れ会が、この日執り行なわれました。

鈴木信さんは、48年3月に国鉄労働組合福島管理部執行委員長、9月に福島分会執行委員長に就任。共産党には戦後まもなく入党し、47年4月の県議選に立候補。49年8月13日には、党福島地区委員長に就任したばかりでした。

 その直後、松川事件の被告とされ、鈴木信さんら5人が死刑判決を受け、1949年/22~1959年7/1までの11年間投獄。有罪判決を受けた20人の原告団とともに無罪を主張し続け、最高裁で無罪判決を勝ち取るまでその原告団長として命をかけてたたかい抜きました。

松川事件は、県内外に支援の輪が広がり、松対協と呼ばれる全国の支援の会が生まれ、今日のえん罪事件を支援する原型がこの闘いを通じてつくられたという点で、歴史に残るたたかいでした。しかし、GHQの謀略によるものではないかと指摘されつつも、真犯人はいまだ闇の中です。

鈴木信さんは、67年と69年の衆議院議員選挙に立候補。77年11月~85年まで党福島県委員長をつとめました。私が、長野県から福島県郡山に戻った年に委員長を退任されたということもあり、直接知る立場にはありませんでしたが、松川事件の集会や会議等でお話を何度かうかがったことがあります。

今年10月12~13日には「松川事件無罪判決50年」が福島大学で開かれる予定ですが、それを前にしての逝去は大変残念なことです。奥様の八重子さんからも、体調が悪く出席できない代わりに、その思いも込めたメッセージが寄せられました。

IMG_0002また、鈴木さんは活動家でもあり、書道の大家でもあり俳句も読まれる文化人でした。「すぐ帰る、夏シャツ一枚 家あとに」の本人の俳句の色紙が参加者に配られました。

中田町の56回大運動会

IMG_00099/1、中田町の運動会が開催されました。台風が心配されましたが、曇りのち晴れのまずまずの天気に恵まれ、陽射しは真夏のように暑いのですが、吹き渡る風は秋の訪れを感じさせるさわやかな風が心地よかったです。

来賓挨拶で、「防災の日のきょう、福島県民にとっては忘れもしない2年半前の大震災・原発事故。今も15万人、そのうち県外へ5万人以上の避難者がふるさとに帰れないでいます。とりわけ汚染水問題は、外洋へ流出していたとがわかり国際問題化しつつあり、もはや東電まかせでなく、国の責任で行なう必要があります。きょうは、日頃のストレスと体力不足を解消し、ケガのないよう頑張って下さい」と述べました。

ムカデ競争、お賽銭の玉入れ競争など大いに盛り上がり、ました。私は来賓向けの樽ころがしに出場。ポールを曲がるのがなかなかできず、みなさんの足を引っ張る結果に。来年はもっとうまくやります!?

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団会議、TPP参加反対の農民蓮からの要請、県生健会交渉

SONY DSC29日、札幌を朝1番の飛行機で福島空港へ。午後は県議団会議。県農民連がTPP交渉参加反対がJAなど各団体へ要請行動。県議団も受けました。

農民連の宣伝カーを前に「TPP参加は許さないぞー」と県庁前で県議団も一緒に拳をつき上げて!

dsc02070[1]午後は、生健会の県交渉。その前に江田会長と会員のみなさん、県議団も入って打ち合わせです。

北海道・東北6県議会議員研究交流大会で札幌へ

 

DSC00116 29日、札幌で開かれた北海道・東北6県議会議員研究大会へ参加しました。福島県議会からは15人が参加。共産党枠は1人なので、今回私が参加しました。

DSC00117会場の札幌全日空ホテルで第1~第3分科会に分かれ、私は「過疎・集落の危機」の第3分科会に参加。旭川大学保健福祉部コミュニティ福祉科の大野剛志准教授が全体のコーディネーターをされました。北海道庁の地域づくりアドバイザーもされています。

岩手、山形、北海道議会からそれぞれ過疎や地域づくりのとりくみが報告されましたが、この分科会では福島からの報告はありませんでした。原発被災と言う、特殊事情をかかえている本県は、これまでの取り組みでは何とも解決しない課題をかかえている現状があることをあらためて認識させられた思いです。

このあと、全国で初めてコンビニを展開したセイコーマートグループの札幌配送センターを視察。この会社は北海道が本社で茨城に店舗を展開中のこと。現地調査を入れたのは今回初めてです。

1377675547003研究交流会の午前中は自由行動だったので、札幌時計台へ。ゆっくりと館内をみるのは初めてです。そこで知ったのが、NHK大河ドラマ「八重の桜」と札幌農学校」との関係です。

八重の再婚者新島襄は、明元年21歳で函館から密航でアメリカに渡米。マサチューセッツ大学のクラーク博士が最初に教えた日本学生とされています。

1377675544106クラーク博士は、明治9(1876)年7月31日札幌に着き、8月14日札幌農学校が開校し初代教頭に。時計台は、農学校の演武場(体育館)としてクラーク博士が構想したものでした。

「八重の桜」は、今後舞台が京都に移ります。会津と京都、北海道と、こんなつながりがあったとは。今後の放送が楽しみです。

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夜は、サッポロビール園で会食でした。

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北海道への避難者と懇談、共産党真下道議とともに

 

IMG_000227日、北海道札幌市厚別区の雇用促進住宅に避難している県内避難者と懇談。共産党真下紀子(ましたのりこ)道議と地元共産党が主催し、福島県議団から私が同席して懇談しました。総勢30名近くの参加者でした。

この懇談会は、8/28札幌市で北海道・東北6県議会議員研修交流大会があり、私が参加することになったことから、真下道議室にお願いし、前日の午後にセットしていただいたものです。

 真下道議らと共に札幌から厚別まで電車で行き、雇用促進住宅桜台宿舎の集会所へ。避難者自治組織「桜会」代表の宍戸隆子さんによびかけて頂き、子どもたちを含め10数人の避難者が参加してくれました。

 共産党からは、小形(おがた)市議と伊藤市議、村上前市議や、道委員会から森つねとさん、畠山和也さんなどが参加。 また、東日本大震災 被災避難者自助団体のみちのく会の会長・北海道広域避難アシスト協議会副会長の本間紀伊子さんにもかけつけていただきました。

 県内の自主避難者や避難指示区域の避難者のほか、宮城県の避難者2人も参加され、避難してきた当時のようすや長引く避難生活による心身の負担や行政への要望などが述べられました。

 母子避難している方は、放射能から子どもを守るために避難して来たのに、その子どもたちについ当たってしまうこと。自傷行為をくりかえす子どもがいること。甲状腺がん検診で2次検査の受診通知がきたが、いつ再検査をするのかの連絡がこない。高校進学になると現住所を出すが、住民票をこちらに異動すべきどうか、将来健康被害がでたら国や県はどこまで被害を保障してくれるのかなど。

共通していたのは、ここの雇用促進住宅はいったん国が廃止を決定しているため、いつ退去をせまられるか大変不安。1年ごとの更新でなく、せめて数年単位で認めてほしい。今後避難したい人にも、避難者の受け入れを再開してほしい。子どもの健康支援のため保養支援を今後も続けてほしいとも。

IMG_0007私からは、原発事故の収束と汚染水対策については東電まかせでなく、国の責任で行なうよう求めていること。

また、原発被害については、これまでの自然災害の制度では救済できない課題が多いことから、原発被害という特別の事態に対応できよう現行制度の改正や長期にわたる支援が必要であり、そのためにも子ども・被災者支援法の具体化に力を合わせていくこと。

 避難者支援については、真下道議をはじめ参議院で議席が増えた力を生かし国会議員と連携し、今後も続ける決意を表明。真下道議も涙ぐみながら福島県議団や国会議員と連携しながら、道議会でも取り上げ支援していくと締めくくり、約2時間にわたる懇談会を終わりました。

「汚染水」問題で、県議会議長名で国へ緊急要請、東電には抗議議文を送付

28日、汚染水問題で、福島県議会の斉藤健治議長名で国には緊急要請文、東電には抗議文が送付されました。

これは、党県議団が汚染水問題で議会へ9月県議会に予定している国・東電から説明を求める全員協議会の前倒し実施と、議長から国・東電へ抗議の意思を示せと申し入れていたものですが、26日の代表者会議では、全協は一致しなかったものの、抗議文については私から再三主張し、議長から送付することになったものでした。

安倍政権は、汚染水処理と全基廃炉を真摯に受け止め、国の責任で行なうべきですし、東電も情報を全て公開しこの処理にあたるべきです。

代表者会議で国・東電を招致しての全協を前倒しで実施せよ、抗議文も送付すべきと主張/9月県議会へ向けて政調会

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26日、政調会の開催前に代表者会議があり、9月定例県議会中にようやく国と東電を招致して全員協議会を開くことを、きょうの代表者会議で確認することになっていました。しかし、先週私たちが議長に申し入れたように、汚染水問題は知事も「国家の非常事態」との認識を示している事態です。県議会としても対応が問われています。

それなのに、きょうの代表者会議では、自民も民主も「予定通りの日程でよい」とまったく危機感がありません。そして結局、9月議会中の日程どおりとなりました。

そこで、申し入れの2つ目にある「国と東電へ県議会として抗議を」と、再三にわたり議長に決断をと迫ったところ、他党から渋る声もありましたが、議長から国と東電に出席要請を出す際、議長名で国と東電への抗議文を同封することではどうかと提案され、ようやくこの方向で一致しました。県議会有志の野球部が、野球大会で群馬へ行っていたくらいですから、危機感がないのは当たり前かもしれませんが、これが今の県議会の実態です。

 

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さて、きょう開かれた政政調会ですが、復旧・復興をめざすことはどの部局からも述べられましたが、その大前提は原発が収束し全基廃炉へ向かうことです。

ところが、汚染水問題は「レベル3」という非常事態になり、県当局も言葉では述べるものの、直接担当する生活環境部と原子力対策課を含め、その危機感が伝わってこないのです。私たち県議団は、県の姿勢を厳しく指摘しました。さらに、県の廃炉監視委員会についても、地質や地下水の専門家が入っていないとのことなので、補充・強化を求めました。

豪雨災害が発生し甚大な被害を受けたことに関して、河川の土砂除去などの維持管理はどうなっているのか、予算面ではどうかと質すと、河川維持管理費は昨年比1.0倍、つまり同額とのこと。

その一方で、復興の名のもとに新規の公共土木事業には多額の予算が計上されているのです。この歪みを質すことが、国政でも県政でも必要だとあらためて感じました。

 

 

緑ヶ丘仮設住宅で富岡町からの避難者と懇談

IMG_000425日、党郡山避難者支援センターが、兵庫県からのボランティアのみなさんと共に、市内緑ヶ丘仮設住宅で富岡町からの避難者と懇談しました。17人に参加していただきました。

 午前中は訪問して聴き取りを行ない、午後は集会所に集まってもらい、共産党への注文も含めて意見や要望などを出してもらいました。

今回は、ボランティアセンターの大橋センター長のアイディアで、全体での話合いは最初と最後だけにし、グループに分かれて自由に懇談する形式に。やってみると、参加者からは大勢では話できなかった人も話せてよかったなど、好評でした。

私のテーブルには、兵庫の川西市の黒田市議や自治会の会長・副会長さんが一緒でしたが、北崎自治会長さんともこんなにじっくりと話ができたのは、今回が初めてのような気がします。

 また、黒田市議からは、阪神大震災時と同じ仕様のプレハブの仮設住宅でびっくりしたこと。つまり、このタイプの仮設は当時も改善を要望されていたものだったと。私も、ここの仮設は他のところより安上がりの仕様だとは思っていましたが、あらためてびっくりです。

 さらに、阪神大震災では、復興公営住宅の高層住宅や高齢者ばかりの入居者になり、新たな問題を生じることになったと。福島県としても、阪神大震災時の「住まい」に関する教訓を生かしていく必要を感じました。

 

団会議、災害復興公営住宅の軽減制度について県に説明を求めて

22~23は県議団会議。9月県議会は9月24日~10月9日の予定です。その9月県議会へ向けて、来週26日には、各部局から提案予定の議案などについて説明を求める政調会、9/4には知事申し入れがあります。

 原発汚染問題で県や議長への申し入れを団会議の合い間に入れながら、9月県議会で取り上げる内容について意見を交換しました。

災害復興公営住宅の県・市町村の進捗状況は、県のホームページ土木部建築総室で進捗状況を開いて下さい。

 DSCF3140さて、その家賃の減免を、いわき市が県内でいち早く打ち出したことが、23日付けの地元紙で報道されたことから、県から制度の説明を受けました。

国の制度として、一定の所得収入以下は減免制度があります。いわき市は、減免後の家賃負担分をさらに補助し、3年間は50%、4、5年目は25%軽減する方向です。