志位委員長らと党県議団~事故後、初めて原発サイトを現地視察/「事故収束」には程遠く、「全基廃炉」を明言すべき

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3/9、志位委員長ら国会議員と県議団は、事故後初めて福島第一原発を視察しました。総勢22人の視察団となりました。

まず、免震重要棟に入り、志位委員長が東電職員を前に視察団を代表して東電写真へ挨拶。このあと、全面マスクと防護服を着用し、東電の構内用バスに乗り換え構内を視察しました。途中、汚染水タンク前と4号機建屋前の2カ所はバスから降りて現地をみて説明をうけました。

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海側から2~3号機建屋の前を通りましたが、毎時1000㍃シーベルト(1ミリSV)と線量が高いため、バスはスピードをあげて通過。建屋内部はメチャメチャでした。しかも、建屋内部はもっと線量が高く中に入ることができず、核燃料の状態を含めて内部がどうなっているか未だ解明されていません。

s-201303090380【構内をめぐる東電のバスに乗り込む防護服と防護マスクをつけた県議団4人】

ところで、原子炉内の溶けた核燃料を冷やすための汚染水処理がいかに大変な作業であるか、現地視察でいっそう明らかになりました。原子炉建屋の底に溜まったセシウムやストロンチウムなどの高濃度の放射性汚染水は、途中に核種と塩分を除去する装置を設置し再び冷却水として循環させています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA東電は、さらに除去の精度を高めるためアルプス(ALPS)という多核種除去設備を建設中ですが、実はこのアルプスを通してもトリチウムだけは除去できません。これを東電は、海に放出したいようですが、とんでもないことです。

 

 

 

 

さらに、建屋内には地下水が毎日400トンも流入しているため、汚染水のタンクはどんどん増え続け、大小800ものタンクが林立していました。写真の大きなタンクには1000トン入りますが、2日半で満タンになります。すでに27万トンに上り、敷地を広げタンクを増やしてあ2年程度しかもたないとの説明に、事態の深刻さを目のあたりにした思いです。

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また、4号機建屋は、使用済み燃料プール内から燃料を取り出すための建屋カバーの建設工事中でしたが、この4号機の4階には、志位委員長はじめ私を含め11人、2班が燃料プールがある場所に上りその場所を確認。4号機は、屋根がなくなり4階部分が展望台のようにむき出しになっていました。

汚染水の処理だけみても、志位委員長が記者会見で述べたように「科学的英知を結集して打開と解決を図らなければなりません」ですし、さらに、これから4号機の燃料棒を取り出す作業にしても、これ自体が非常に危険で困難な作業です。1、2、3号機には、高線量で近寄ることさえできないのです。

「事故収束、廃炉の仕事は、福島の再生のために国の総力をあげてやっていくべき大仕事だ」と志位委員長が会見で強調しましたが、私たちは今回の視察であらためてそれを実感してきました。

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                   【地元マスコミのインタビューを受け、現地で記者会見する志位委員長】

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                     【広野町でホールボディカウンターを視察前と後の2回受けた施設の前で】