25日夜、福島市で原発労働者と除染労働者の実態報告学習会がありました。県革新懇・県自治体問題研究所主催の連続学習会です。
報告したのは、原発労働者の問題に一貫して関わっている共産党の渡辺博之いわき市議と、労働相談センター所長の小川英雄さんです。私たち県議団も参加しました。
労働相談で明るみになった国直轄除染事業における不適性除染や除染労働者のピンハネ問題は、実はこれまで長年ブラックボックスとされてきた原発労働者の実態とウリ2つです。元請けは、東電などの原発の仕事を請負っている大手ゼネコンであり、原発でもうけ除染でも同じゼネコンが儲けているのです。暴力団までかかわっている点もそっくりで、最近では除染労働者が拉致される事態も発生しているようです。
原発労働者は、電力メーカーやゼネコンの下請け労働者として雇われ、6次から7次下請けまである多重下請け構造になっています。そして、労働者の健康被害を無視した劣悪かつ使い捨て労働が横行していました。
渡辺市議が一貫して原発労働者の相談にのる中でそのベールが少しずつはがされ、闇の実態が明るみになってきました。もちろん、労働者には厳しいかん口令がしかれるのもしばしばです。渡辺市議は、これらの実態をまとめ本を出版しました。
ところで、こうした労働者や技術者がいなければ、これから長く続く除染も、原発の収束作業も廃炉もすすみません。末端の労働者まで、安全な労働環境と危険手当てをきちんと支払うしくみにしていくことや暴力団の関与は許さないなど、国に改善と法規制を求めていく運動が求められていると思いました。