24日、商労文教委員会があぶくま養護学校と双葉地区中高一貫校を建設予定地の広野町の現地視察に私は今土木委員会所属ですが、地元の議員としてあぶくま養護学校の調査に同行させていただきました。昨年創立20周年を迎えたそうです。
特別支援学校の教室不足問題は、わが県でも以前から問題で、私も何度も県議会で取り上げてきました。そして、ようやくあぶくま養護学校の北校舎増築が実現し、県内でも校舎の増築や老朽校舎の改築が始まっています。
軽度障がいの小中学生は6人に1人、高校は8人に1人の教師、重複障がいは小中高とも3人に1人の教師となっているものの、そもそも国の生徒1にあたりの面積などの設置基準はないことが問題ですが、等部の生徒が毎年増加してきて、これまで1つの教室を間仕切りしカーテンなどで仕切って勉強をしていたのです。
このあぶくま養護学校に増設した北校舎は、大震災後の2011年4月に完成。地震の影響は岩盤が固いところだったため、壁などの修繕で済み、その後新校舎に教室が移り教室不足は一定改善したとのこと。
ただ、今回の視察では、教室不足は一定改善された一方で、給食室は350食が限度。すでに教職員分はまかなえず、食事の時間は担任がつくことになっているが、教員は自分のお弁当をもってきて食べざるをえない状況です。
さらに、今年4月からは生徒数が350人になる予定です。不足分はどうするのかと尋ねると、「いろいろあたってみたが、結局来年度からは不足分を市内西部にある同じ県立の聾学校の給食室で作り配達してもらうことにした」と校長が回答。
県は昨年、特別支援教育の改善計画の改善の方向を地域示したものの、いよいよ分散化・小規模化の方向で具体化を図ることが、県政の喫緊の課題になっていると改めて思いました。