17日、郡山富田地区に建設予定の県の復興公営住宅の建設現場と、周辺の幹線道路工事現場を視察。奥羽大学のすぐそばの北西に位置する復興公営住宅は、帰還困難区域の大熊町の避難者向けとのこと。ここは鉄筋コンクリート5階建てです。4月から個人やグループなどの申し込み受け付けが始まりますが、抽選になるのは必至です。
【富田町の大熊町の避難者向け復興公営住宅と、周辺道路東部幹線のバイパス工事現場】
県は原発避難者向けの復興公営住宅を4890戸整備予定とし、今年秋ぐらいまでにようやく500戸完成させ来年1月に入居予定と説明。しかし、全体で4890戸は、要望あれば建設するといいながら、今の計画はどうやら避難指示区域の20km圏内の「帰還困難区域の住民」だけを対象にしているようです。
すでに解除された30km圏内の避難者も完全に戻れない状態が続いているのに、これでは国の方針と同じです。「住まい」の問題は、今後大きな課題になってきます。区域による選別をせず、住宅を必要とする入居希望者には提供できるようにすべきです。また、これをリンクしている賠償の打ち切り問題とも国とたたかっていかねばなりません。ぜひ、避難者の実情や要望をお寄せください。
郡山県合同庁舎の北側敷地には、復興公営住宅のモデルルームが展示され、2LDKと3LDKの2つのタイプがあります。
こちらは委員会視察終了後行ってみました。市内緑ケ丘の仮設や白河市の仮設住宅の避難者が見にきていて、どちらも富岡町からの避難者でした。避難区域によって優先順位が違うようだと私もはなしました。
「家賃どれくらいなのか、広さによっても違うのか」などの質問を受けましたが、県は家賃の減免を設けるとしているものの、東電の賠償で決めるとしていて、それがまだ示されていません。疑問点は市町村や県、私たち県議団にも問い合わせをとすすめました。