震災・原発事故後も私たちが県議団や市町村議会で一貫して求め続け、郡山市や福島市は今年4月から小中学校の普通教室にエアコンを設置するとしています。今議会で私も追加代表質問でとりあげ再質問でも迫りましたが、その時点では国との協議がまだ整っていないとの答弁でした。
県教委が18日に明らかにしたところによれば、「福島県公立学校等校舎内緊急環境改善事業」を改正し、基本的には市町村負担なしで設置できることになりました。
県は2011年の震災年度に、国の交付税を活用して市町村から要望あればエアコン設置ができる補助制度を一旦は策定したものの、学校の電気の容量不足や補助単価が低いため扇風機で対応するとした市町村が大半でした。しかし、当時は放射能被害があり屋外でも活動は制限されていた時期です。
今回の改正では、県の補助率を1/2を1/3に下げるものの、残り2/3は国からの震災復興特別交付税で対応し、基本的には市町村負担なしで設置できる制度になりました。また、補助単価も、受変電設備工事代が加算され1㎡当たり18,700円を25,000円(県の営繕工事予算基準単価と同じ)に引き上げます。
ただし、すでに今年度中に設置した市町村も対象になる一方で、この事業は来年度の2014年度末で終了するとしています。県の意向調査によれば県内59市町村のうち33市町村がエアコン設置予定ですが、会津若松市、三島町、金山町は扇風機で対応すると取り下げたとのこと。
しかし、県は来年度中の要望であれば補助対象にするとも表明しています。本県は放射能による子どもたちの体力低下が指摘され、また昨今の地球温暖化や異常気象が続いています。県内どの地域でも教室にエアコン設置は必要ではないでしょうか。