宮川えみ子県議が総括質問~原発のトラブル続き、現地の国・東電の体制も少ない、原発労働者の労働条件整備をと指摘

DSC_184319日、宮川えみ子県議が、総括質問で登壇。原発避難者に分断や線引きを持ち込まないことや、あいつぐ原発トラブルに対し国と東電の現地体制の強化が必要とボードを示して求めました。

第一原発では、原子力規制庁が現在17人24時間体制でやっていると県が答弁したので、宮川県議は夜の人員は何人かと質すと「1人」と答弁。これだけ昼夜を問わずトラブル発生しているのですが・・・!「国が前面に立つ」と昨年9月の全員協議会以降自民党も求めていたはず。国の真剣さはまったくみられません。

原発労働者についても、現場は放射線量が高く危険手当もまともに支払われていない実態を告発し、作業環境や労働条件の整備、退職したあとまでの健康対策など求めました。さらに、原発に代わる地域主導型の再生エネルギーの推進についても県の考えを質しました。

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ところで、福島第一原発は、汚染水問題がますます深刻な事態になっています。高濃度汚染水を分解し62種類の放射性物質を取り除くとされる多核種除去設備ALPSが、汚染水を浄化できないことが19日に判明。

東電は19日、ALPSで処理した水を貯蔵した地上タンク21基の全てに高濃度の汚染水が流れ込んだと発表。浄化できなかった水が流入したタンク21基は連結しており、うち1基で18日採取した水からは、ストロンチウム90など1リットル当たり560万ベクレルもの高濃度の放射性物質が検出されたとしています。21基の保管量は約1万5千トンにも上るそうですから、いったいこの間のとりくみは何だったのかと思います。

つい先日、東電は「地下バイパスを通して山側から毎日400トン流れ込む地下水を海に流したい」と漁業関係者へ了承を求め、漁業関係者に苦渋の決断を迫ったばかりです。まったく、東電は信用ならないし、このずさんな東電の姿勢を許しているのは、国・経済産業省です。

宮川県議も指摘したように、東京電力は破たん処理させ、人もカネも福島原発の汚染水対策・事故収束対策に国が最優先課題で行うべきです。安倍政権がすすめる原発を基盤電源にすえ全国の原発再稼働など、絶対認められません。福島と共に「原発ゼロ」のたたかいを全国で!