県議団~真島・島津両衆院議員らと共に、福島第一原発を視察

 

DSCF181418日、県議団5人と真島衆院議員、島津衆院議員ら総勢24人で東京電力福島第一原発を視察しました。

今年、汚染水の外洋漏れやその情報隠しがあったこと、原発作業員の死亡事故が相次いだこともあり、4年2カ月たった第一原発の現状を把握するためです。

今回は、渡辺博之いわき市議のほか、ふくしま復興共同センターや原発県連の早川代表らも参加。また、わたり病院の内科医斎藤おさむ医師も参加し、夕方東電の救急医療担当者と体制の現状や課題について懇談しました。IMG_5141IMG_5149

AAA_6578Jヴィレッジで石崎復興本社代表の挨拶を受けました。そこから40分ほどバスで移動し第一原発へ。6号線を北上するにしたがって空間線量が徐々に上がっていきます。第一原発に入る交差点付近は大熊町で最も高いスポット。9.0マイクロシーベルトでした。

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現在の休憩所の内部。シートが敷かれた打鍵フロア。

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第1原発構内に入ると、作業員用の休憩建屋が見えてきました。ほぼ完成し6月から使用できるとのこと。AAA_6615

AAA_6616AAA_6622重要免震棟では、小野第一原発所長の挨拶を受けたあと、緊急時対策本部に行き私が今回の視察団を代表し挨拶。

このあと、タイベックスや全面マスク、ヘルメットをつけて東電のバスで構内を視察。AAA_6792

AAA_6659AAA_6653まず、昨年10月から試験運転を始めた高性能アルプス(多核種除去設備)の建屋内で説明を受けました。既設のアルプスとは形状も違い、20本の筒状が並んでいます。筒の中には、フィルターが縦に数枚入っており、どの放射性物質が吸着しやすいのかなどを試験中とのこと。AAA_6701

AAA_6731H2タンク群へ移動し、今年に入り作業中に誤ってタンク上部のフタと共に落下して死亡したタンクの前で車中から説明を受け、H2とH4のタンク群の前ではバスから降りて形状の違うフランジ型や溶接型のタンクをみながら説明を受けました。

DSC_0878さらに、4号機建屋前では、昨年12月までに供用プールからの燃料取り出しが終了していることや西側にある山側凍土遮水壁の工事現場を車中から視察。4号機付近は、空間線量が50マイクロシーベルトでした。

一方、5~6号機建屋近くを回り海のほうへ向かうと空間線量はだいぶ低くなります。海側凍土遮水壁の工事現場もあと8本入れると完成するところまで工事は進んでいるようですが、トレンチの汚染水対応の問題もあり、漁業関係者などの意見を聞いてから最終判断するとしています。

いずれにしても、廃炉作業はもちろん汚染水対策ひとつとっても、容易ではない事態です。再稼働どころではない!というのが、きょう視察しての改めての実感です。