九州電力の八丁原地熱発電所を視察

企画環境常任委員会の九州視察2日目は、九州電力(株)八丁原(はっちょうばる)発電所で、地熱発電所を視察。


ここは、九重連山に近い高原にあり、熊本県の阿蘇山との県境です。地熱によって加熱された高温の蒸気を利用して発電します。八丁原発電所には1号機と2号機があり、それぞれの出力は55,000kW。合計で11万kWの電気を作る日本最大の地熱発電所です。地熱発電は開始してすでに約40年に。

さらに、2006年4月からバイナリー発電を、日本で最初に営業運転を開始。福島県の土湯温泉でも、運転を開始したばかりです。

施設内を見学したあと、説明を受けました。私は、地熱発電によって、近くの温泉地に与える影響はないのか、その対策はどうかと質問。

九電の担当者によれば、地熱はマグマの上の地下2000メートル位の高温水の場所に井戸を掘って蒸気をくみ上げるしくみで、温泉は比較的地表に近い場所の地層の湯水を利用するので、この間に不透水の地層があることが条件になる。そのため、事前の地層の詳細な調査が必要とのこと。

佐賀県庁の調査を終え、大分県へ。朝倉地区の豪雨災害による爪痕も。

県外調査2日目の23日、佐賀県庁でスポーツ合宿や知的財産の調査後、バスで大分県へ。佐賀市内の吉野ヶ里遺跡の前を通り、鳥栖市内で昼食。

このあと、今年7月に豪雨災害を受けた大分県の朝倉地区が、大分自動車道から見えました。まだ、山側の斜面があちこちで崩れ落ちています。富有柿の産地だそうですが、樹木は枯れているところも。河川は、山津波にあったような災害の爪跡が残っていました。

企画環境委員会の県外調査①~北九州エコタウンは、99%をリサイクル

22日~24日は、企画環境常任委員会の県外調査でした。今回は九州地方北部へ。

22日は、北九州エコタウン構想を視察。ここは、北九州市の響灘地区の海岸を埋立てた工業団地です。26事業所のうち、自動車のリサイクル工場とOA機器のリサイクルを見学。
全て民間企業なので、見学センター以外は撮影禁止ですが、子どもたちなどの教育見学コースは整備され、公開もされています。

感心したのは、自動車の新車を組み立てる工場で研修もしているそうですが、これちょうど逆の工程で分解・分別を行うことで、99%資源として再利活用するとのこと。実際の作業工場内を視察しましたが、外でエアバッグをはずし、バンパーやミラー、エンジン、オイル、電子部品の配線まで徹底して手作業ではずします。イスをはずすと、機械がある工場内へ。フロントガラスを電気ノコギリでカットし外すと、今度は丸ごと車を大きな圧縮機械でつぶし、小さな鉄の塊にして終了。ここまでで、約45分間、解体作業が終了です。写真は、日産リーフ。

また、OA機器などのリサイクルも同じ。写真は、印刷機。リコーが、分解・リサイクルしやすいような製品にしたら、他のメーカーもそうなったとか。こちらは、1台20分で終了するそうです。女性や障がい者の作業所からなど約40人が働いています。

リユース・リサイクルを徹底するこの姿が素晴らしい!全国には、このようなエコタウンは26箇所あるそうです。