富岡町の東電の旧PRセンターが廃炉資料館としてオープン

1/24、県議会の特別委員会で東電の第一原発を視察したあと、富岡町の東電の旧PR館、廃炉資料館を見学しました。きちんと見学すれば、たっぷり2時間かかるそうです。この日は、30分で案内頂きました。

三次元の空間の映像で原発構内にいるような映像空間。1号機、3号機、4号機のミニチュアも。



原子炉建屋の真上にいるような足元の映像。燃料デブリ取り出しで使用したサソリ型ロボットなども展示されています。

2階の展示コーナー。

1階のキッズコーナー。食事もできる部屋です。ここで館長に対し、説明の中で今回の福島原発の事故を津波によるものと説明したのは正しくないと指摘。

3・11の地震で送電線の鉄塔が倒壊し電源が途切れたこと。そのあとに津波が襲来し、地下にあった非常用電源が機能喪失してメルトダウンしたというのがそもそもの原因だったのではないか。原発事故のあった年に副社長を招致して全員協議会の中で、共産党として私が指摘したはずと訂正を求めました。

県議会の特別委員会で、原発事故からまもなく丸8年を迎える東京電力の福島第一原発を視察

1/24、県議会の避難者支援等復興・再生特別委員会で、東京電力の福島第一原発を視察。この視察には、柳沼純子副議長も同行しました。

敷地内を視察する前に、第一原発磯貝所長から説明を受け質疑応答。私は、敷地内にある基準値越えのトリチウム汚染水が8割もあるが、地上での保管が県民の多くの声であること。北海道の千島南の地震を受けて防潮堤を建設するが、高さを海抜11メートルとした理由、原発構内で発生した作業員の事故や死亡事故への対応について質しました。


まず、社員食堂で作業員やスタッフのみなさんと昼食。定食は、和洋中も選べます。

 

 

 

 


1号機や3号機の爆発で壊れた建屋がみえる高台から視察。屋上のがれきを無人のクレーンを遠隔操作で取り除いています。3号機の燃料プールからの核燃料の取り出しは東芝の機器に不具合などトラブルが続き、ようやく今年春から開始するとのこと。1、2号機の排気塔の解体も線量が高いため遠隔操作で今年春から解体作業を行う予定とのこと。

汚染水のタンク群をみながら、原発建屋がある敷地に降りて行きます。津波の襲来でひしゃげた構内のタンクと15㍍の津波が襲来し、壁にその海水跡がみえます。

下の写真は、4号機建屋。核燃料は、事故後にこの逆L字型の構造物を建設し、すでに取り出してプールにはありません。
350億円かけた凍土壁の配管の一部です。

2号機の建屋北側です。1号機との間を海側へバスで移動。線量はかなり高い。

1号機建屋の南側です。

 

 

 

 

 

これは、構内で移動する作業員用の無人の電気バス。最近配備されたばかりだそうですが、無人とはいえ安全のため社員が同行しているとのこと。

 

県議会の避難地域等復興・創生特別委の県内視察/エコテック最終処分場、双葉医療センター、第一原発、JAEAの廃炉国際共同研究センター、ロボットテストフィールドなど

1/23~25は、県議会の避難地域等復興・創生特別委員会の県内視察でした。私と宮川県議が委員となっています。

23日は、楢葉町との境地にある富岡町特定廃棄物埋立処分場(エコテック)、いわき市の県復興住宅・磯崎団地、県水産事務所・水産海洋研究センターへ。

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院長から多目的ヘリの活用と課題などについて要望がありました。

24日は、富岡町にあるふたば医療センター附属病院、東京電力の廃炉資料館と福島第一原発を視察(これは別にアップします)。


25日は、富岡町にあるJAEA廃炉国際共同研究センター、南相馬市にあるロボットテストフィールドへ。JAEA(日本原子力研究開発機構)の活動拠点は、富岡町、楢葉町、大熊町の第一原発内の廃炉関係の研究センターが3ヶ所あり、また三春町、南相馬市の2ヶ所に環境安全センターがあります。このほか、福島市といわき市に事務所があります。私は、JAEAの施設整備と職員数を質問。トータルで施設整備費は約280億円、人員は研究者や職員を含め約270人と答弁しました。

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このタワービルは、ロボットやドローンなどのテストをするための模擬のビルです。南相馬市の工業団地70㌶のうち、50㌶を県がロボットテストフィールドとして整備。今後もダムやトンネルなどの構造物を建設する予定です。イノベーション・コースト構想のメインに位置づけ、経産省から156億円の復興予算で整備する予定です。しかし、こんな多額の税金を投入し、地元の企業や避難地域の復興支援につながるとは思えません。