内部被ばくの学習会、矢ヶ崎克馬さん講演

  9日、琉球大学名誉教授の矢ケ崎克馬先生の内部被ばくについての学習講演会が昨日から市内4ヵ所で開かれのべ1、000人が参加しました。

 私は、郡山医療生協主催の学習会に参加。約450人の参加者で会場いっぱいあふれふるほどでした。関心の高さがわかります。託児所も設けられました。

 内部被ばくの問題は、特にお子さんをもつ若い世代の最大の関心事となっています。矢ケ崎先生の話はわかりやすく、かつ内容は厳しいものがあり、だからこそ国や県がやらなければならないことが見えてきます。

         【講演された矢ヶ崎克馬琉球大学名誉教授と】

 内部被ばくについてあまり危険性を知らされてこなかったのは、10年、20年後に発症する晩発性のものなので、賠償問題をさけるために意図的に問題視してこなかったからです。広島、長崎の内部被ばくの被害者が、原爆症と認定してほしいと長年裁判をたたかって勝利してからです。

 講演後、会場から質問を受けると、「子どもを部活で屋外で運動させてよいのか、教室の窓をあけて大丈夫か、学校給食の食材は県内産は使用してほしくない」など次々と手があがりました。ある妊娠中の若いお母さんは、第一原発が爆発した頃はちょうど妊娠3ヵ月。大丈夫ですか聞きながらその不安から泣き出してしまいました。その気持ちがわかるだけに切なくなりました。

 でもここで生きていくには、放射能汚染から守るためにやれることはなんでもやるしかありません。国はその県民の不安にきちんと応えていくべきです。それだけの大変な事故を引き起こしたのですから。