きょう5日は子どもの日。そして、今晩北海道電力泊原発3号機が定期点検のため停止となり、これで全国に50基ある原発は、全て停止します。昨年の原発事故前は、54基のうち福島第一原発の1~4号機は廃炉となり、この4基を含めて37基が運転中でした。その後、次々と定期検査で停止して以降、各地の運動で再稼動ができないまま今日に至りました。
日本に原発がなくても電気はまかなえるということが、誰の目にも明らかになったわけで、大変うれしい記念すべき日です。原発事故で福島県民が受けた塗炭の苦しみ、特に子どもたちへの影響を考えれば、時間的にも空間的にも社会的にも異質の危険をもたらす原発の再稼動などありえません。
電力会社は夏場のピーク時の電力不足をしきりに言い、国も電気力料金の値上げを口にし始めて国民に脅しをかけていますが、当面は火力や他の電力会社からの融通をしながらも、なぜ、再生可能エネルギーの導入を促進しないのでしょうか。【5/5付福島民報】 【5/5付福島民友】
福島県の人口は、昨年10/1現在で1万3千人も減少し、全国最多です。また、今年4/1現在、16万人の県外避難者のうち子どもたちは、昨年同期比1万5,494人の減少(15歳未満)と県が発表。これは、例年の2倍~3倍で、実態はもっと多いといわれています。原発事故がなかったら・・・。
ところで、日本で原発の商業運転を開始したのは1966年7月、日本原子力発電東海発電(現在解体作業中)です。1970年4月、東海原発と同社の敦賀原発1号機の2基が同時に停止して以来、実に42年ぶりの全原発停止です。