県営住宅のカビ発生問題、改修工事始まる

 私のブログでも紹介しましたが、今年5月に相談を受けていた、緑ヶ丘の県営団地に住む高齢者・病弱の姉妹の部屋で発生したカビの被害の問題については、7月末に県の改修方針が決まりました。

 梅雨時の状態をみてから方法を検討するということだったので、先週末に県の出先を訪ねて確かめたところ、その日県庁の担当者から控室に連絡が入りました。ちょうど私も県庁に行っていたので説明を受けました。

 さて、工事内容ですが、梅雨時でも外壁から内部に雨がしみこむような状態は見られなかったこと。

 むしろ1階西角のこの部屋は、冬場に冷たい北西の風があたることが原因だと考えられる。したがって、断熱材をこれまでの3cmから6cmへと2倍の厚さにする工事を行なうというものです。

 合わせて、トイレの換気扇を経費負担の少ない小さめのものに交換し、常時回してもらうようにする。トイレのドアの下の部分も少し切って、要望があったじゅうたんが引っかからないようにし、換気にもつなげたいとのこと。工事には、数ヶ月かかる予定です。

  この内容をご本人に伝えたところ、すでに壁をはがし工事を始めていることが分かりました。しかもその際、カビが大量に室内に舞うせいか、また器官支が悪くなって呼吸も苦しいとのこと。声からもそれがわかります。この健康被害も問題ではないかと感じています。

知事へ「プルサーマル受け入れは撤回を!」と申し入れ

 2日、共産党県委員会と県議団の連名で、知事に「プルサーマル受け入れを撤回を」と申し入れました。内堀副知事が応対しました。

 

  

 知事は、4日に開く県原子力発電所安全確保技術連絡会で、技術的3条件の東電の検証結果を国の原子力安全・保安院から説明を受けたあと、今週末にも正式に「受け入れ」を表明すると見られています。

 申し入れでは、前知事時代に国の原子力行政に対する疑問をまとめた「中間とりまとめ」、とりわけ核燃料サイクルの7つ疑問点について、現知事のもとでは議論もされず、いまだに何ら目途もたっていないこと。技術的3条件は、これら解明すべき一部にすぎないこと。

 それでも「受け入れる」とすれば、久保田県委員長が強調したように、「知事が交代したから」としか言いようがありません。

 内堀副知事は、「中間とりまとめ」のまとめ役として直接関わった当時者だったと自ら述べながら、もんじゅ再開したがまた止まった、六ヵ所村の高レベル廃棄物処理のガラス固化の見通しもさらに先延ばしに・・・とここでは認識が一致。

 

 しかし、本県でプルサーマルを実施することは、かえってこれらの問題をより複雑にさせるだけではないか。今からでも遅くはない受け入れ撤回を検討をと私も再度要請。

  内堀副知事は、知事も国に保安院の分離を求めている。高レベル廃棄物が本県にたまり続けることに対しても国にはっきりものを言っているのは本県ぐらい、努力は認めてほしいと答えるにとどまりました。

 県民の命、安全・安心を守る立場の雄平知事は、自然界に存在しない危険でやっかいなプルトニウムを使用するという危機感はないのでしょうか。