県議団が福島の原発事故への対応・豪雨災害要望で中央省庁交渉

11日、5人の党県議団と3人の国政予定候補らとともに、国会で中央省庁交渉を行いました。この交渉には、高橋ちづ子衆院議員や紙智子参院議員が交代で参加しました。

今回は「原発事故」、「震災対応」、「豪雨災害」の3項目について、厚労省や環境省、復興庁、国交省の各大臣あてに要望。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各省庁担当者とやりとりをする中で、原発事故損害賠償や除染対策でも、健康支援、避難者支援についても、共通していたのは、もう1年3jヶ月すぎたのだからと原発事故に対する支援を縮小しよう、避難指定区域については国は支援をするが、それ以外の地域については対象外という認識が国の回答に色濃く表れていたことです。

昨年12/16にステップ2の完了をもって「事故は収束した」と野田首相が宣言したことと密接に関係しています。大飯原発の再稼働や、災害救助法に基づく避難者支援も東電賠償もそろそろ打ち切ろうとする姿勢がみえかくれしているのは、首相のこの認識によるものだと指摘しました。

しかし、除染1つ進まず今も16万人以上もの避難が続いていることをみれば、災害は現在進行形です。原発を国策で進めたのは国ですから、責任を東電に押しつけることなく、国が責任をもって今後長期にわたる被災者支援と財政的裏付けをすべきと各省庁担当者に要望しました。

一方、今回の回答で今回の避難区域の解除によって「帰還した人も帰還しなかった場合も賠償を今後も続ける」と明言したことは大きく評価できます。また、ADRの賠償紛争解決支援センターが県内に郡山に1カ所から、7/1からさらに4カ所(福島、南相馬、いわき、会津)設置し、職員も増員して対応すると明らかにしました。

しかし、避難者への支援については、国交省は自主避難者への支援は考えていないと冷たく回答。賠償の支払対象になるので、二重に支援できないなどというのが理由でした。でも、東電が必ず支払うとは限りません。避難する権利も認めるべきです。

教員の定数増については、阪神大震災時にも約15年にわたり加配を継続したことから、被災3県にも市町村からの要望もあるので、今後も継続して対応していくと回答。

私からも子どもたちをケアするためには複数担任制くらいの正教員の定数増が必要と求めました。

しかし、文科省は子どもの数と学級数による教員定数の配分という枠ははめたままです。加配を認めるくらいでは被災自治体の子どもたちを支援していくには不充分です。

兵庫県の赤旗まつりで福島原発被災の実態を訴えて/多額のカンパも

10日、第31回兵庫県赤旗まつりへ招待を受け、福島県の被災の現状を訴えさせていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵庫の赤旗まつりは、6年ぶりとのこと。午前10時にオープンし、舞台では和太鼓の演奏に始まり、記念式典で岡県委員長の挨拶、党員首長である福崎町嶋田町長と上郡工藤町長2人が来賓挨拶。また、年内に中間選挙を闘う地方議員や国政選挙の予定候補者も紹介されました。 よさこいや後援会の出し物、午後はシャンソン歌手の堀田さち子さんの歌のステージ、穀田国対委員長の記念講演など多彩でした。会場の神戸メリケンパークは、後援会や団体の屋台もたくさん並び盛大で、5,000人の参加者でした。 福島の大震災・原発事故についての私の報告は、午後の最初に10分間。兵庫県からの物心両面の支援お礼と、震災と原発事故の現状を訴えさせていただきました。兵庫県委員長からわが県委員会へ10万円ものカンパを寄せていただきました。                     【年金者組合のみなさんと】

 

【郡山市議選の選挙支援にこられた野中さんと】        【透き通る歌声で観客を魅了した堀田さちこさん】                                                            【兵庫県議団も昨年5人の県議団に。でも交渉会派は6人以上なのです】

17年前に阪神淡路大震災を受けた兵庫県に私も救援ボランティアに行きましたが、昨年の3・11の大震災・原発事故発生後は、兵庫県から福島県内へのボランティア派遣や市議選・県議選の選挙オルグに来て支援して頂いています。現在、郡山にも支援に入っています。                                   

 

 

 

 

 

【元参議院議員の安武ひろ子さんと】    

 赤旗まつりの前夜には、元参議院議員の安武ひろ子さんや女性のみなさんたちとの楽しい食事会に招待して頂きました。  安武ひろ子さんは82歳になられたそうですが、とてもお元気です。昨年の3・11の震災直後に女性後援会のみなさんとバス1台を貸切り、13時間もかけていわき市へ支援に入っていただいています。  

 元国会議員の藤木洋子さんにも会場でお会いしました。この2人は現職時代、1986年阿武隈川の8・5大水害時に、郡山など福島県にいち早く現地調査に入ってくれた国会議員です。あらためて、その時のお礼を言いました。 兵庫県党のみなさんの心あたたまる歓待を受けて、この1年3ヶ月間の疲れがすっかり癒されました。心が開放された気分になれたのは震災・原発事故以来本当に久しぶりです。すばらしい機会を与えてくれた兵庫のみなさんに大変感謝しています。

神戸メリケンパーク内には、17年前の阪神大震災で被災した岸壁の一部が、当時のまま残されています。