二本松市の豪雨災害現場を視察~菅野明市議の案内で

8日、二本松の菅野明党市議に案内していただいて、8/5夕方からの雷を伴う豪雨災害を受けた小浜地区や初森地区などを視察しました。

すでに6日の朝に宮本しづえ県議が3人の市議とともに現地調査をしていますが、私は健診を予約していたため、三春できょうの特別委員会の視察を終えてから、夕方二本松小浜へ向いました。

IMG_0006小浜にある二本松岩代支所で待ち合わせしたのですが、途中本宮市白沢地区に入ると通行止め。ちょうど作業をしていた住民の方が休憩していたので、ドリンクの差し入れを頂きながら被害状況をお聴きしました。写真のように、本宮市白沢地区で法面大きく崩壊し道路が寸断された現場をみてから、待ち合わせ場所の支所へ。

 菅野市議の案内で、まず佐久間支所長に挨拶。ケータイに直接住民からの要望を受けながら奮闘中でした。市の除染事業組合のメンバーもいて、災害現場の復旧で活躍しているようすでした。

さて、支所を出て、二本松市小浜地区へ。5日の夕方5時頃から7時過ぎまで雷を伴う豪雨に見舞われ、下の写真のように大変な被害です。小浜川の下流はもっと被害が大きく、床上浸水した家が多数でました。激甚災害に認定されるべきではないでしょうか。二本松市長も対策を県へ要望し、村田副知事も現地視察をしたようです。きょうは自民党県連も、朝に調査していきました。

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 被害が大きい初森地区のすぐ下流にあるこの方の家は、寸断された橋の向こう側の高い場所にあります。自宅は法面が崩れ、一部土台がずれ、上はゴルフ場なのでそばの田んぼにはゴルフボールがいっぱい落ちているとのこと。

 消防隊は、夜明けを待ってこの一家を救助してくれたそうです。妊娠中の妻と2歳の子どもは、妻の実家に避難中とのこと。

 

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 初森地区の大内区長さんの自宅の1階部分は、法面の土砂が流れ込んでつぶれされ、軽トラックはこの屋根の下です。自宅と道路、川を挟んだ反対側に牛舎があります。20頭の牛ときのう生まれたばかりの子牛もいます。牛たちは、堆肥と泥水で足元はがぼがぼで寝られないでいます。早く橋をかけ、重機を入れて泥水をかき出さないと牛が弱ってしまいます。

さっそく、菅野市議が現場から市長に電話し、早急に橋をかけてほしいと直接要望。市長は現場を見ているので、何らかの手立てを取るでしょう。

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 さらに上流へいくと、このお宅は家は何とか流されずにすみましたが、庭にあった車庫は跡形もなく流されて田んぼに屋根だけが残されていました。菅野市議が示しているところは、流された車庫内の家財など。市で、この地区もこうした家財ゴミを片付けてほしいと要望されました。夜は、近くの公営施設に避難し、3世帯が避難中です。

産業振興・雇用・県土再生対策特別委員会で、郡山の富岡町の仮設住宅と三春町を調査

IMG_0014 8日、県議会の「産業振興・雇用・県土再生対策特別委員会」で、郡山市にある富岡町仮設住宅と三春町を調査しました。

 富岡町の仮設住宅内にある集会所では、町から避難者の現状や課題について説明を受け意見交換。また、仮設住宅の住民代表の各自治会長からも意見・要望をうかがいました。

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冨岡町長選で新しく就任したばかりの宮本皓一町長も出席し挨拶。IMG_0020

斉藤生活支援課長から、「仮設住宅や民間借上げ住宅の住み替えについては、特別な事情以外認められず空室があっても入居できない」とあったので、私はさらに詳しい説明を求めました。

IMG_0002 町によると、何度か県に認めてほしいと要望してきたが、昨年12月以降、県から災害救助法では住み替えは認めていないといわれ、何度要望してもダメだったので町民要望があっても県にた求めるのをやめている。

しかし、避難も2年以上もすぎれば家族の事情も変化すること。子どもが中学生や高校生になれば、同じ部屋というわけにいかないし、高齢者は体力が低下する一方で階段をあがれなくなってくる。病院の診断書をつけたが、よほどの病状でないと認めてくれない。また、原発賠償でとやってほしいともいわれたとのこと。

 しかし、東電は、個別の事情で考えるといいながら、コールセンターに電話するとラチがあかないとも。

県も国も原発避難という特別の事情をみて、別の法律をつくるなどで対応してほしいと要望されましたが、まったくそのとおりです。自民党の吉田副委員長も、この点については国に求めていく旨を発言したので、ぜひ実行してほしいものです。

 自治会長さんたちとの意見交換では、この仮設住宅内にあるグランドゴルフ場のでこぼこを直し、整地してほしいとの要望がありました。一方、原発を推進してきたことをどう反省しているのかと、自民・民主の県議に答弁を求める厳しい意見も出ました。

 IMG_0003三春町役場では、鈴木義孝(よしのり)町長、本多一安議長も出席。橋本副町長と総務課の志賀主幹らからは、除染の方法について改善を願う要望や、葛尾村などの避難者を受け入れている現状と課題について説明を受けました。

 仮設住宅が建てられた場所は、町のスポーツ広場だったり、サッカーやアーチェリー場など町の公用地。これまで町民が利用していたのに使えない状態が長期するのであれば、代替用地を県に要望したいと。もっともです。

最後に本多議長から、県の災害復興公営住宅はなぜPC工法にしたのか。県産材を使った木造住宅にすれば、地元に仕事も雇用も生まれると指摘されました。このことは、私たち県議団も県に求めてきたことでもあり大いに共感しました。