きょう10/1から、全国初の福島県内の18歳までの子ども医療費が無料に

10月に入りました。きょうから県は、18歳までの県内すべての子どもの医療費を無料にします。これは、私たち共産党県議団が昨年の県議選の公約に掲げ、運動をすすめてきたものです。

知事は、こうした動き県議選の最終版に国の制度として行うよう求め、その後野田首相にも直接要望しました。しかし、国は「福島の子どもだけを特別扱いしなければならないのか」とか「制度的に矛盾が生じる」などとして実施は困難とし、翌年の2月、県に正式に回答しました。

私は、改選後初の12月県議会の代表質問で、「国がやらないのであれば、県が独自で実施すべき」と求めました。2月県議会の代表質問で宮川県議が再度県独自の実施を迫りました。そして、ついに知事が「18歳以下の県民の医療費無料化」を決断したと表明したのです。

そして、6月県議会では、10月以降の無料実施分としての補正予算約13億円を計上しました。多くの県民からも大変喜ばれていますが、今後は財源の恒久的にに確保するためにも国の財政支援画が欠かせません。

新婦人郡山支部~創立50周年記念フェスタ/いわさきちひろ複製画展と講演会

30日、新婦人郡山支部は、新婦人創立50周年記念フェスタを開催しました。

会場には、いわさきちひろの複製画も展示され、午前中はいわさきちひろ美術館の学芸員の山田実穂さんによる「ちひろの平和への思い」の講演会。山田さんは、実は福島市出身です。

いわさきちひろの絵は、赤ちゃんや子どものかわいい表情の水彩画が特徴ですが、戦火で逃げまどい暗く厳しい表情の子どもや、うつろな瞳をもつ子どもを描いています。

また、原爆が投下された広島の絵本では、その直前まで遊んでいたであろう日常の子どもたちを描くことで、逆に戦争の悲惨さを表したこと。

ちひろは、戦争中の子どもたちを描いた時、実は何度も何度も逡巡したようで、消しゴムで消して線を引き直し紙がこすれてしまっているのが、原画でははっきりみてとれるそうです。

1965年から始まったベトナム戦争では、ベトナムの子どもたちに思いをはせ、ちひろ自らが体験した第二次世界大戦と重ね合わせながら「戦火の中の子どもたち」を描き、初めて母と子も描いたこと。

しかし、ちひろはこの絵本を描き始めた頃に体調を崩し、1974年55歳、原発性肝ガンのため死去しました。

震災・原発事故を受けてしまってから聞いたちひろの言葉は、これまで以上に心に沁みるものでした。

      【講演されたいわさきちひろ美術館学芸員の山田さんと】