県議会の全協で国の保安院を質す宮川県議

 13日、県議会の全員協議会が開かれ、原発事故後初めての原子力安全・保安院に対する質問を行いました。県議団からは宮川県議が質問に立ちました。

 深野保安院長が「この間の原発事故への対応と収束にむけたロードマップ」を説明。冒頭に、原発事故と鉢呂経産大臣(辞任)の発言について県民へ謝罪しました。

 宮川県議は、事故が防げなかった責任についての認識やこれまでの県議会のエネ協でも耐震診断や双葉断層の問題への答弁、保安院が関わったやらせ問題についても厳しく指摘。

 保安院についてはそのものについては、単なる推進機関からの分離ではなく、解体し人員の総入れ替えをし、推進機関から完全に独立した規制機関を緊急に確立するよう求めました。

 また、県民が安心して住み続けられるためには、除染が必要だと指摘。国会で議員立法で成立した放射性物質の処理に関する特別立法では、年間20ミリシーベルト以上の汚染物しか国は扱わず、それ以外は県や市町村まかせになっていることを批判。

 全てを国の負担でみるべきだとただしました。この法律は、民主・自民・公明・社民が賛成、わが党が反対したものです。

 内閣官房経済被害対応室の保住参事官と鷺坂環境省水大気環境局長は、その意見も含め各自治体とも相談しながらすすめていきたいと答弁しました。

 

それにしても、自民、民主、公明の県議も保安院を質しましたが、国と一緒に「安全神話」に浸り、原発を推進してきた政治家です。

 これほどの甚大な被害を受けたことをみれば、安全だと信じて裏切られた思いはいかばかりでしょうか。しかし、これまで推進してきたを反省しないまま国や東電の対応を批判するばかりでは、県民は納得できないでのはないでしょうか。

大震災から半年。原発事故の収束の方向みえず / 小名浜港とアクアマリンへ

11日、きょうで大震災・津波からちょうど半年です。半年前の3/11、あの日の大地震の恐怖の体験は誰も忘れることができないと思います。たくさんの命も犠牲になりました。福島県は、そこに原発事故も加わり、程度の差はあっても重い気持ちをずっと引きずっています。

          【江名港。港の地盤が少し沈み、倉庫も1階部分が壊れて】

 きょうは、夫とドライブがてら、いわき方面へ出かけてきました。この夏は、母の1周忌、新盆を何とか終わらせることができ、ほっとする間もなく郡山市議選に突入。無事3人全員当選でき、そのあとも臨時議会や全協などで忙しかったこの1週間。

たまたま日曜日で時間がとれたので、思い切って夫と久々のドライブ。どこへ行こうかと思ったのですが、震災以降一度も行けなかったいわき方面にしました。

夫は、愛知県の海辺育ち。たまに海を見に行かないと息がつまってしまいかねません。きょうは、少し浜通りの被災地をみたあと、小名浜港を通ってアクアマリン水族館を見学。

アクアマリンもだいぶ被災しましたが、頑張ってほぼ通常に近いところまで復旧。子どもたちの夏休み前に再オープンしました。

入り口前にはがれきが゙積み上げられあるのがみえました。案内の看板もひしゃげて。信号もまだ電気がつながっていませんでした。震災・津波被害の爪跡は今もいたるところに・・・。

久々なので、2人でゆっくり見学していたら、たっぷり1時間半以上もかかり、ちょうど夕方の閉館近くになっていました。

【きれいな何種類もの金魚たちが出迎えてくれて。観ているだけで心がなごんできます】

【震災後の4/7に生まれたゴマアザラシの子ども。名前は「きぼう」です】

【アクアマリンを象徴する親潮と黒潮がぶつかる小名浜沖の潮の目をイメージ。このガラスも震災で壊れ、親潮と黒潮の魚たちが一緒に床一面に散らばっていたそうです】

   

 

 

 

【駐車場近くの3・11震災のモニュメント。アクアマリン周辺の被災がれきと、暑さ6cmもある潮の目の被災ガラス板】

今、小名浜港など福島県の浜通りの海は原発放射能汚染で、海岸で遊ぶことも、海産物をとることもできなくなったので、逆にアクアマリンは子どもにとっても大人にとっても生きた海洋生物がみられる貴重な施設に。

福島の県議選、11/20投票に決定! /東電、原発、放射能汚染とたたかい、県民の命とくらし守る共産党県議団を大きく伸ばして!!

  

【9日付の福島民友1面】

 8日、県選菅が県議選の日程を発表しました。通常より1日だけ伸ばし11/10告示、11/20投票です。ついに決定です。

3・11の大震災・原発事故から県民のくらしは一変しました。半年たっても原発事故の収束の方向はみえず、地震による被害の復旧作業もすすんでいません。

東電は、賠償問題でも、放射能汚染除去についても、避難者支援でも国の後ろに隠れ、前面に立って救済する姿勢はみえません。重大事故を引き起こした責任をきちんと果すべきです。政府も強く東電に促すと同時に、自らも対策をとるべきです。

これまでも東電や原発とたたかってきました。被災県民の救済活動にも全国の支援も頂いて、時には心が折れそうな時もありましたが、多くみなさまに支えられながら救援活動にも力を尽くしてきました。

復旧も復興もまだまだこれからです。少しでも被災者のみなさんの苦しみに寄り添いながら、原発ゼロをめざし、安心して福島県に戻ってこられるように、また安心して住み続けられる福島県にするために、あらゆることを提案して頑張っていきたいと思います。

交渉会派の5人以上の県議団となって福島県民の命とくらし守って頑張ります。共産党を大きく伸ばしていただけますよう、県内はもとより全国からのご支援をどうぞよろしくお願い致します。

全協で、東電西澤社長へ原発廃炉、賠償問題、作業員の被ばく低減で質問

7日、県議会の全員協議会が開かれました。原発事故を起こした東京電力をよんで県議会として質問するのは事故後初めてです。西澤俊夫新社長、小森明生常務などが出席。

私は10分間の持ち時間で、地震・津波対策、賠償問題、放出された全核種の公表、下請け作業員の被ばく問題などで社長に厳しく迫りましたが、事故を起こした当事者として責任を取る姿勢は全くみえず、怒りがこみあげてくるばかりでした。

最初に、中越沖地震で刈羽原発が被災を受けて、07年7月24日に共産党県議団など3者が東電へ申し入れた文書をかざし、チリ級地震には耐えられないと「福島原発の10基の耐震対策を求める」と指摘してきたこと。(県議団ホームページに掲載)

東電が対策をとってこなかった「人災」事故と認めよと追及。しかし、西澤社長は、私たちが申し入れた文書は知らなかったと答弁。

でも、その翌年の2008年に西澤社長は当時常務に就任しています。しかも同年、土木学会から最大15m津波の可能性が指摘されていたのに、第一原発は5.7mの高さの堤防のまま対応しなかったのです。

 また、爆発事故は地震ではなく津波によるものだとわざわざ大文字で強調。本当にそうなのかと質しました。高レベルの放射能があり、ガレキになってしまって、内部のようすがわからないのですから、第三者による本格的な事故検証が必要だと感じました。

全10基の「廃炉」を求めても、西澤社長は第一の1~4の「廃炉」は明言しても、5~6号機と第二の1~4号機については地元自治体などの意見も聞いて判断するとしか言いません。

原子力損害賠償については、国の「中間指針」に盛り込まれなかった「自主避難」や「精神的苦痛」まで含めて全面賠償すべきと東電社長をただしましたが、「国の中間指針の継続議論の結果に従いしっかり対応する」を繰り返すのみ。

私は、「東電は国の後ろに隠れているのではないか。指針はめやすにすぎないもの。全面賠償は9/2に都内で開かれた全県民の総意だ」と怒りを込めて追及しました。

さらに、第一原発3号機は昨年9月からプルサーマルを実施していました。プルトニウムやストロンチウムなどの人体に悪影響を及ぼす放射性核種をほとんど公表していないことも批判。すべての核種を迅速に県民へ公表することを求めました。

最後に、過酷な原発事故の収束作業に従事している下請け作業員が今も行方不明者88人もいること。被ばく対策、健康支援や医療支援を行なうよう求めました。

小森明生常務は、管理が十分でないことがあったと認め、医療や健康面でもフォローしていくと答弁しました。

 

臨時県議会、知事申し入れ / 大門参議員と二重ローン問題で県と銀行との懇談

5日は、臨時県議会が開かれ、会津豪雨災害費、中小企業変支援、県民健康調査にかかる国の補助を基金960億円補正予算1,300億円が計上され、全会一致で採択されました。

6日午前中は、大門みきし参議院議員が本県を訪れ、被災者の「二重ローン」問題での調査にこれら、県庁で商工労働部と懇談。

また、福島市内の東邦銀行にも出向いて懇談。冒頭、北村頭取も挨拶されました。融資担当者からは、被災者の立場に立って真剣に検討されているようすが伝わり、ローン返済を当面塩漬けにすることもどうかなど大変参考になりました。

午後は、9月定例県議会に向けた知事申し入れを行いました。放射能汚染対策、被災者支援、原子力損害賠償問題、国に特別法の制定を、地震や豪雨災害の復旧とライフラインの早期復旧などを要望。

知事には、赤旗日曜版や日本列島の地震プレートと、4/11~12の誘発地震を発生したいわきの湯ノ岳断層、井戸沢断層の活断層の亀裂の地図や福島民友に掲載された写真をみせて対策を求めました。

このあと、郡山へ戻り退職教員のつどいで、「東電・原発とたたかって15年」の私の冊子のタイトルのテーマで30分ほど報告させていただきました。

郡山市議選で3人全員当選! 全国からのご支援に感謝 ! 引き続き11月に私の県議選です!

被災地郡山市で9/4日投票で行なわれた郡山市議選は、お陰様で3人全員当選しました! 全国から物心両面にわたるご支援に心より感謝とお礼を申し上げます。

橋本のりゆき、高橋よしはる、岩崎まりこの3人の市議団は、市民アンケート結果をもとに「地震や原発事故の放射能汚染による被害から、子どもたちや市民が安心して住み続けられる郡山を取り戻そう」と」訴え続け、

市内全域での除染対策、内部被ばくの健康調査や食品分析機器の大幅な導入、すべての教室にクーラー設置を。また、地震による一部損壊家屋にも市独自の補助制度を実現めざすと公約。

市民からは「除染を早くやってほしい」、「公園を子どもたちが安心して遊べるようにしてほしい」、「東電に賠償を求められるのは共産党だけ」と大きな関心と共感を寄せていただいた結果だと思います。

隣接する須賀川市議選でも橋本けんじ、丸本ゆみこ、2人の市議も当選しました。

そして、引き続き私の県議選です。報道では、来たる11/20投票が有力のようです。